4年生2学期の総合的な学習が始まりました。1学期
地域の伝統行事「蛇造り」でしたが、2学期は
「わたしたちの未来とロボット」というテーマで
学習していきます。
埼玉大学の野村先生を講師にお迎えしました。
野村先生はロボット工学の専門家です。そして学校
の先生を育てる仕事をされています。
野村先生の自己紹介の後、「ロボットのイメージを
絵にかいてみよう」ということでスクールタクトを
使って絵を描いてもらい共有しました。
スクールタクトでみんなの描いたロボットのイメージ
を交流しました。〇、□と分けると□型のロボットが
多いですね。
「ロボット何をしてほしいですか?」という質問に
子供たちが次々と声をあげてくれました。
「いっしょに遊んでほしい」
「宿題をやってほしい!}
と…いろいろ!
大学の講義のような野村先生のお話が続きました。
これはアニメの主人公です。子供たちだけでなく、
今の大人もロボットの専門家もアニメのロボットの
影響は大きいです。
これは等身大のガンダム。野村先生は子供の頃は
ガンダムに夢中だったそうです。
子供たちはどんどんお話にひきこまれていきました。
これはペッパー君です。もうすっかりとおなじみに
なりました。最近は焼き肉屋さんやファミリーレス
トランでも配膳ロボットも出てきました。
子供たちに聞いてい見るとお掃除ロボットのルンバ
があるお家も5分の1ほどありました。数年前はほと
んどいませんでした。
日本では産業用ロボットが進んでいます。自動車工場
ではたくさんのロボットが自動車を組立てています。
工場でも街の中でもロボットは見慣れた景色となって
きています。
北九州市、福岡市はロボット特区といって、ロボット
が街中を歩くことができます。警備ロボットや注文
ロボットもあります。
ここでロボットという言葉のゆらについて考えてみ
ました。ロボットはチェコ語のロボタが語源です。
人下の役に立つ機械、人間の代わりに働く機械
という意味です。
そう考えると…
わたしたちの身近にたくさんのロボットがあること
がわかります。炊飯器、洗濯機、エアコンなども
どれもロボットです。これから、もっともっとロボ
ットは生活のなかに入りこんでくることでしょう。
ロボットが生活のなかた当たり前になったら…
どんなことが起きるでしょう?
2×××年の未来の安行小学校です。男の子は人間。
しかし…女の子は実はロボットです。未来の学校に
にはロボットも学校に通学します。
さて、廊下で男の子が走ってきてロボットにぶつか
りました。ロボットは固い物でできていますから、
男の子は大けがをするかも知れません。こういう
問題をどう解決していけばよいのでしょう。今は、
こうしたルールがないのでロボットは特区以外の
地域では動かすことができません。
これは最先端のロボットです。二足歩行ででこぼこ
なところも平気で飛び歩いていきます。こんな高性能
なロボットが次々と研究されています。
かわいらしいロボットを紹介してもらいました。
ロボホンです。スマホの機能もあります。
野村先生が「ロボホン。立ち上がって」
と呼びかけると、ブリッジをして体を起こして
立ち上がった姿には大きな拍手でした。
これはペット型ロボットです。人の心を癒やして
くれます。;
アイザック・アシモフという作家が提唱した
ロボット3原則です。人間の役にたつ機械が暴走
を始めたら大変なことになりますね。
これは家事をしてくれる「人型ロボット」です。
しかし、掃除、洗濯、料理などに特化したロボット
のほうが実用的です。
これはパワースーツです。人型ロボットよりもこう
したリモコン型のロボットがこれから必要とされる
かも知れません。介護や農業などで、人を運んだり
重い荷物を運んだりすることが簡単になります。
これからロボットと共に暮らすことになる未来の
社会。本当に必要なロボットは何なのでしょうか?
「宿題をするロボットですか?」
と野村先生がたずねると「いらないな」と子供たち
から答えが返ってきました。
野村先生からは災害現場で大活躍しているレスキュ
ーロボットが紹介されました。地震、洪水、火事
など災害の多い日本で、人の命を助けるために、
今、レスキューロボットが研究されています。
安行小の4年生のみなさんも、この研究チームに
加わってください。1学期に学習したモーターカー
を友達と2人で改造して前後左右に動き、人を助け
ることができるレスキューロボットを作っていきま
しょう。
4年生のレスキューロボット作りが始まります。
そしてロボットを作りながら、今、本当に必要な
ロボットは何なのか。ロボットではなく人間がや
らなくてはいけないことは何なのか。未来社会に
おけるロボットとの共生の問題を考えていきます。