11月19日(金)
4年生は図工の学習で1枚のダンボールから「森の妖精のぼうし」を
作りました。
ぼうしには安行原自然の森にある樹木の枝、葉、実をつ
けて飾りました。
19日(金)は1,2時間目、安行原自然の森の秋を調べる「森の学習」
を行いました。講師は埼玉県環境アドバイザーの西川先生、横山さんです。
西川昭三先生です。植物の大先生です。川口市の天然
記念物となったイチリンソウを発見したのは西川先生
です。
そして横山隆さんです。横山さんは安行の植木屋さんで
安行小の卒業生でもあります。エコクラブではみんな
「隊長」とよんでいます。
西川先生がいろいろな植物の説明をするために、この公園
の植物を採取して持ってきてくれました。
西川先生が手にしているのはケヤキの葉です。
左側がふつうのケヤキの葉。右側の葉は小さいですね。
この葉はケヤキの種がついていて、風でひらひろと
んでいくようになっています。植物の知恵です。
横山さんが葉を手にもっています。ミズキの葉です。
その…ミズキの葉とヤツデの花で…フクロウを作って
くれました。
森の主、フクロウが子供たちに話しかけました。
フクロウが子どもたちに語りかけます。1万年前の安行。今
いるところは台地のへり。すぐ下は海でした。人々はこの
台地の上にくらしていました。やがて水がひき、草地、斜面、
台地の今の森ができあがりました。
この森にはたくさんの植物、生き物がくらし、人間も森の
恵みをもらって暮らしきましてた。
子ども達は真剣にお話に聞き入っています。
フクロウからは「この森の宝物、木や草、生き物を
たくさん見つけてほしい。そしてたくさんの人に森
の宝物を伝えてほしい」
というよびかけをもらいました。
森の宝物さがしが始まりました。今回、子どもたちは
探検バッグの中にタブレットを入れてきました。宝物
を見つけたら写真や動画で記録していきました。
これは森のどんぐりです。安行原自然の森には、
クヌギ、コナラ、シラカシ、スダジイのどんぐりが
あります。ぼうしにつけたどんぐりも、それが何なの
かメモしている子もいました。
これはブルベリーみたいですが…ムクの木の実です。
甘いです。
これはエノキの実。かじると干し柿のような甘さが
あります。
これはイヌシデの実です。風で遠くへとんでいきます。
これはケンポナシの木。この実もかじるとナシのよう
な甘さがあります。西川先生は子どものころ、おやつ
代わりに食べたそうです。
川口市の保存樹木です。この森のシンボルの木といっ
ていいですね。
斜面林のふちにそってわき水の水路があります。
この水路があるおかげでたくさんの水辺の生き物が
います。ヤゴ、ザリガニ、ヨコエビ。ヒキガエルも
森から降りてきて産卵をします。
わき水の水にさわってみました。あまり冷たくは
なくぬるい感じでした。わき水は1年中水温が同じ
なので、夏や冷たく、冬は温かく感じます。
上を見上げると…大きなクモを発見。ジョロウグモで
す。
この白いタマゴ、子どもたちが見つけました。これ
実はジョロウグモのタマゴです。
この木の表面に、子ども達がガを見つけました。
横山先生によると「キノカワガ」だそうです。名前
のままですね。木の皮のように見えます。敵に見つ
かりにくいように擬態しているのでしょう。
もみじの葉が風にとんで種を遠くへとばす様子を
タブレットにとりました。
西川先生にはぼうしにつけた植物の種類を教えて
もらいました。
マツの実、クヌギの葉、ミズキの葉がぼうしに飾ら
れています。
あれれ、ミズキの葉のマジック。葉が切れていますが
葉脈でつながっているですね。
これはミズキの実です。
カラムシの葉の鉄砲です。
イタヤカエデの黄色い葉っぱでフクロウを作りました。
明日は「森の妖精のぼうし」を安行原の森に展示し
ます。支柱にぼうしを置いてみました。
木の根の間に置いたり
草原に置いたり
ぼうしと記念写真
切り株の上に飾ってぼうしをタブレットで記録しました。
明日、20日(日)は、4年生の作った「森の妖精
のぼうし」を飾ります。
ぼうしの展示だけでなく、森の宝物を子どもたちが
タブレットをつかってお伝えします。
森を知ること。森の宝物を知ること。それは森を
守ることでもあります。
森の主、フクロウからの伝言です。
そして、安行原自然の森美術館をお楽しみに!