田んぼビオトーププロジェクト NO20中干しを終えて水入れ

7月25日エコクラブの田んぼ生き物調査を終えたその日から田んぼの水を

抜きました。これを「中干し」といいます。

中干しには3つの効果があると言われています。

 ①水を切ることにより生育を抑え、分けつが進みすぎることを防ぐ。

  茎が増えすぎるのを止めます。

 ②ガス抜きや有機物の分解を促進させ、根が地中深く張れるようになります。

  中干しをしないと根が横に伸びるだけで倒れやすくなります。  

 ③一度しっかり干すことで、収穫直前に水を落としても土が固くなり稲刈り

  がしやすくなる。

 中干しを2週間ぐらい行う予定でしたが、高温が続くこの夏、高温障害も心配

です。田んぼはすでに干あがって地面にもところどころひびが入っていました。

 8月2日、用水縁の草刈りを市が行ってくれたので、学校でも草むらの草刈り

を行いました。

きれいいに草が刈れています。

ヨシがガマ(ヒメガマ)が背を高く伸ばしています。

主にガマ(ヒメガマ)の草刈りを行いました。きれいに刈りました。

草刈りをしている時に、中干しをいつやめて田んぼに水を入れるか地主さんに

相談しました。地主さんも頭をかしげながら「七月からこんなに暑い日が続いた

のは初めてだね。いつもより早いけど、水はもう入れてもいいね」ということ

でした。

 稲の茎の中に幼穂(ようすい=お米の赤ちゃん)が出てきたら、中干しを

やめて水を入れるとよく聞きます。試しに、稲の茎を何本が抜いて、カッター

で割って中を見てみました。

幼穂(ようすい)らしき白いものがありますが、まだ上がってきても形にも

なっていません。稲の生長からすると、少し水入れは早いかも知れません。

しかし高温障害も心配です。地面にひびが入ると根が切れてしまいます。

ここは水を入れることにしました。

久しぶりにエンジンポンプ始動です!

ホースを通って、水が田んぼの高いところから一気に落ちてきます。

みるみる田んぼに水が入っていきましえた。

しかし…乾燥が進んでいるので、隣の田んぼまでは水は届きませんでした。

エンジンポンプのガソリンも無くなってストップです。

8月3日朝、ガソリンをエンジンに満タンにして再始動。

隣の田んぼにも水がどんどん入っていきました。

田んぼに水が入ると風がひんやりとして、田んぼの作業も楽になります。

稲も久しぶりの水に喜んでいることでしょう。一方で突然、たくさんの水を

一気にあびることもびっくりです。

間断灌水(かんだんかんすい)と言いますが、水を入れては乾かすという事を

繰り返しながら田んぼに水を入れていきます。

幼穂が出て出穂までもう少しです!