田んぼビオトーププロジェクトNO19 田んぼ生き物調査(エコクラブ)

7月25日(火)エコクラブで田んぼ生き物調査を行いました。講師の先生は

川の博物館の藤田先生、環境アドバイザーの横山先生、神山先生です。

エコクラブからは安行小こどもエコクラブだけでなく、戸塚南小あすぱる

エコクラブからも参加がありました。

夏の炎天下の生き物調査ということでテントを用意しました。エンジンポンプで

水を汲み上げながら床に水を流して涼をとりました。田んぼづくりの取り組みの

説明、講師の先生方の紹介を終えて、すぐに調査にはいりました。

田んぼの泥をすくいあげて生き物を調べてみました。

藤田先生と田んぼビオトープの奥にある池を観察に行きました。

途中、カルガモの卵を2つ発見!カルガモはふつうは5,6匹の雛を産みます。

この2つはうまくかえらなかった卵かも知れません。

足をビニールに入れて、その上から靴下を履いて田んぼに入りました。

これはケラです!

シオカラトンボのヤゴ。

これはキアゲハの幼虫です。水辺にセリがたくさん生えています。セリをキアゲハ

の幼虫の食草です。田んぼや草むらにはキアゲハがたくさんとんでいます。セリが

たくさん育っているからですね。

生き物調査をしながら、横山先生と一緒に植物調査もしていきました。

とった植物を模造紙に貼っていき大きな図鑑を作りました。

 

作った図鑑を写真に撮り、印刷しました。

それにパウチをかけて…

マイ田んぼ植物図鑑出来上がりです!

ちょっとした夏の自由研究になりました。

生き物調査を進みました。

アマガエルです。

用水にはタガヤシがいました。メダカではありません。

ドジョウもいましえた。チビゲンゴロウ、マツモムシもいました。

 

モツゴも用水で見つけました。イトトンボの幼虫もいました。

田んぼとじめじめした草むらとでは飛んでいるトンボが違うようです。

左がハラビロトンボ

右がシオカラトンボです。

ハラビロトンボはじめじめした湿地を好みます。

環境アドバイザーの横山先生が虫網を持って田んぼに入り虫網を左右にふりながら

一列往復してもどってきて虫網の中を調べました。

すごいですね!たくさんのアジアイトトンボとアオモンイトトンボだらけ。そして

中にはウンカがたくさんいます。ところどころ緑色のカニグモもいました。

ウンカは稲の害虫ですが、そのウンカをトンボやカニグモが食べてくれます。です

からトンボやオニグモは益虫です。

そしてツバメがさーっと飛んでくきてトンボなどを食べています。

田んぼにはたくさんの生き物が共生しています。

セリにいたキアゲハの幼虫です。

先ほどの池のほうに行くと…

マルタニシを発見!

みんなで調べたものをボードにまとめていきました。

地域にお住まいの新田さんからアイスの差し入れがありました!

アイスをほおばりながら、神山先生から水の中の生き物を説明を聞きました。

アイスを食べて一休みして、また生き物を調べに行きました。

ボードにどんどん書き足していきました。

 

見つかった生き物は21種類です。

植物調査の発表もしてもらいました。

調べて植物は

アゼナ、コケオトギリ、アジ、チガヤ、シャジクモ、アオウキクサ、セリ、コウガイセキショウ、アビスゲ、チョウジタデ

コナギ、ヒメジョオン、イボクサ、オオイヌタデ、ガマ、アカバナユウゲショウ、エノコログサの17種類でした。

藤田先生から田んぼ、生き物についてお話をしてもらいました。今は夏ですが、これが

秋、冬となるとまた様々に変わってきます。田んぼの1年目ということで、今年出た

植物もいれば、まだ来年を待っている植物もいるかも知れないということでした。

田んぼで稲を育ててお米を収穫しますが、田んぼと一緒にいろいろな生き物がつなが

りあって生きている、その世界の楽しさ、豊かさをこれからも継続して調べていきま

しょう。

みなさんお疲れ様でした。藤田先生、横山先生、神山先生ありがとうございました。

田んぼの生き物調査を終えて、田んぼの水を抜き始めました。これから中干しに入り

ます。中干しすることで、稲の根が下に深くのびていきます。また土が乾くことで根が

酸素を取り入れやすくなります。しばらく中干しをして幼穂(ようすい=お米の赤ちゃん)

が出てきます。その時期にはまた、たっぷりと水を満たしてあげます。