6年生総合「ふるさとの森」見学

5月6日(金)は6年生が「ふるさとの森」見学に

出かけました。「ふるさとの森」は赤堀用水沿いの

斜面林で、安行中学校の裏に位置しています。

6年生、安行中の裏から斜面を降りて「ふるさとの

森」に行きました。

斜面を歩くと、高低差があることがよくわかります。

縄文時代はこのすぐ下まで海が来ていました。

安行小もそうですが、安行中も台地の縁に建物がある

ことがよくわかりますね。この地形は安行の特徴です。

そしてこの縁にそって昔の人は田んぼを作るために

赤堀用水をひきました。赤堀用水は見沼代用水とつ

ながっています。赤堀用水の水は利根川から流れて

来ています。

6年生の見学のために「ふるさとの森」をつくり、守り

育てている「安行みどりのまちづくり協議会」のみな

さんです。たくさんの方に6年生のためにガイドをして

いただきました。

挨拶を終えて、はじめに安行小学校で育てているホタル

の幼虫を湧き水の水路に放流しました。

カップに入れて、水を流して放流しました。初夏には

ここでホタルが夜空を飾るといいですね。

ホタルの放流を終えて、グループごとに見学をしま

した。ここは万葉植物園です。万葉集にのっている

植物がたくさん育っています。

1つ1つの樹木に立て札の説明がついています。

万葉集の歌と一緒に植物の見学ができます。万葉の

時代の人々の思いに馳せながら見学しました。

樹木一本一本が大切に育てられ、手が入っている様子

も伝わります。

ここはイチリンソウの自生地です。花の時期はもう

過ぎてしまいましたが、春にはここにイチリンソウ

の群落を見ることが出来ます。

西川昭三先生からイチリンソウ、ふるさとの森につ

いてお話を聞きました。西川先生はイチリンソウを

発見した植物の大先生です。

イチリンソウの発見を機に、この斜面林をきれいに

して保全が始まりました。地域のみなさんの協力で

運営されています。

これは湧き水です。斜面林があるところには湧き水

が多いです。

雨水が地下水となって、長い年月を経て地表に湧き

出してきます。

さわると冷たく感じます。湧き水は地下から出てくる

のでⅠ年中温度が一定です。16度から18度くらい。

年間で1度以上も変化はないそうです。だから夏は

冷たく冬は温かく感じるわけですね。

ここはトンボ池です。たくさんのトンボがやってき

ます。またヒキガエルも生息しています。最近は安行

小で育てたアカガエルも、このトンボ池に放してアカ

ガエルも育ってきました。

風薫る5月、6年生が「ふるさとの森」でゆったり

と自然散策をしました。散策を通して、安行の地形、

歴史、自然の豊かさを改めて感じることができました。