毎週、木曜日はクラブ活動の時間です。自然サイエンスクラブの活動から、その様子を
ご紹介します。自然サイエンスクラブは理科室で活動をしています。今日は、担当の
先生が手に生き物を持って登場しました。
「あ、トンボだ!」
「なんていうトンボかな?」
「このトンボはシオカラトンボ。そしてメスですね。」
5月14日にヤゴ救出大作戦で救出したヤゴがなかよしさんの教室で羽化しました。羽化したばかりの
シオカラトンボのメスです。
羽化もほぼ終わり、羽をしっかりとかわいて、ひろがっています。
理科室の窓から逃がしてあげることにしました。
ちょっと、心配でしたが…やがて元気に大空に飛んで行きました。
「ばいばい!元気に飛んで行くんだよ」
子どもたちがトンボに声をかけていました。
5月14日のヤゴを救出したプールはどうなっているのか、気になりました。
もう、ヤゴはいないのかな?全部、救出されたかな?
みんなでプールに行くことにしました。
プールに行くと、もうすっかり水もなく、かわいていました。
ところが排水溝そばの水たまりにヤゴがいました。そのヤゴも救出してあげました。
ヤゴを救出してのもどり道、プールの入り口で木の実を見つけました。
ムクロジの実です。ふたをとると笛になります。また、その皮にはサポニンが含まれて
いて、水に入れてぶくぶくと空気を送ると、泡立ちます。昔は洗濯に使うこともあった
ようです。シャボン玉の木と言われたりもします。ムクロジの実の中の種は黒くて羽子
板の羽の実の部分です。
ムクロジの木です。これだけ大きなムクロジの木は、川口もそう数は多くありません。
ムクロジの実をたくさん拾いました。
その後、学校裏の学年園に行って、田んぼでヤゴさがしをしました。
つかまえたヤゴをカップに入れて、理科室で観察しました。エサとなるアカムシを
食べさせてみました。
これがアカムシです。ユスリカの幼虫です。
アカムシをカップに入れて、観察していると…
ヤゴがアカムシに食いつきました。加えて、水のなかでふりまわす姿に、子どもたち
もびっくりしていました。
「きょうぼうだなあ」
「食いついてる!」
とったヤゴは、理科室の水槽に入れました。支柱もたててあります。ここからたくさんの
トンボが羽化して、自然にもどっていくことでしょう。楽しみにしていてください。