4年生 2学期総合「わたしたちの未来とロボット」…埼玉大学野村先生をお迎えして

4年生の総合的な学習の時間が始まりました。2学期も埼玉大学の

野村先生をゲストティチャーにお迎えしました。1学期は野村先生

から鉛筆プログラマを使ってのプログラミングの授業をしてもらい

ました。鉛筆プログラマで豆電球を点滅させたり、モーターカーを

動かしたり、信号機を作ったりしました。

4年生 プログラミング授業への挑戦! 7月18日(金)

2学期は「わたちたちの未来とロボット」というテーマでロボット、

科学技術とわたしたちの社会との関係について考えていきます。

野村先生「みんな、自由に自分の頭のなかにあるロボットを絵にし

てみてください。」

子ども達が、それぞれにロボットをイメージしました。四角いロボッ

トが多かったです。丸いロボットや動物の形のロボットもありました。

これはアニメのロボットです。鉄腕アトム、ドラえもん、ガンダム、

鉄人28号。みんな大喜びでした。

ロボットの研究者たちも、小さい頃のアニメのロボットの影響が

大きいそうです。ちなみに野村先生はガンダムが子どもの頃大好き

だったそうです。お台場にある、実物大、巨大ガンダムの写真です。

もうすぐ動くことができるようになるそうです。

近い、将来、学校の近くの道路をガンダムやロボットが歩くなんて

いう日がくるかも知れません!

野村先生「質問です。みんなはロボットがほしいですか?1から5

     の中から選んでください」

「1、いらないという人」「はーい!」

「2、あまりほしくはない人」「はい」

「3、ふつうかなという人」「…」

「4、ほしいという人」「はい」

「5,とてもほしいという人」「はーい!」

これは、いろんな意見があります。それぞれの意見を大事にしなが

ら考えていきましょう。

野村先生「さて、身の回りにはどんなロボットがいるか考えてみよう!」

これはペッパー君。自律型、人型ロボットです。日本人は人型ロボット

が大好きですね。親しみを持っています。しかし、欧米やアメリカの

人たちはちょっと違います。キリスト教という宗教のせいもあります。

キリスト今日では、神様が人を造った。だから人が人のようなロボッ

トをつくることはおそれ多いと考えるというようなこともあります。

野村先生「ロボットという言葉はいつできたか知っていますか?」

ほんの100年ほど前のことです。20世紀のことです。

チェコスロバキアのチャペックという人がロボットが出てくる小説

を書いたことが始まりです。働く人間の代わりになる機械という

意味です。チェコ語では「労働」を「ロボタ」と言いますが、そこ

からロボットという言葉が作られました。

人間の代わりに働く機械… 人型ロボットである必要はありません。

そう考えたら、身の回りはロボットだらけです!

洗濯機も炊飯器もエアコンもみんな人間の代わりに働く機械。しか

も自動で動きます。だから、みんな立派なロボットです。みんなは

すでにロボットに囲まれて生活しています。

まるで大学の講義のような難しい話でしたが、4年生真剣に聞い

ていました。

北九州市や福岡はロボット特区で、ロボットと人がどう一緒に生活

できるのか、その研究をしています。街に行くとたくさんロボット

がいます。

野村先生「さて、みなさんはロボットに何をしてほしいですか?」

「宿題やってほしい!」「一緒に遊びたい」

「家の仕事をしてほしい」「重たいものを運んでほしい」

「勉強を教えてほしい」

さあ、いろいろ出てきました。

野村先生「宿題をロボットがやると、ロボットはどんどん

    「頭ががよくなる」

野村先生「みんなは???」

    「うーん…バカになっちゃうなあ」(笑)

野村先生「それは、困るよね!」

さて、ここは20××年、未来の安行小学校です。未来は子どもたち

とロボットが一緒に勉強しています。さて、そうなると…どんな困

ったことが起きるか…

 学校で、子どもとロボットが廊下を走って、ぶつかりました。

 どちらがけがすると思いますか?

 「子どもがけがする。」 

 「ロボットあやまらないのかな?」

 「痛くないから、スルーしていっちゃうかな」

ロボットとどう一緒に生活していくか、いろんな問題があります。

みんなが5年生で見学に行く「自動車工場」。この工場では1300

ほどのロボットが24時間働いています。その前まではたくさんの人が

働いていました。ロボットが働くおかげで、人は仕事を失ったとも

言えます。1300台のロボットがいる大きな工場に、人はたった

の5人です。

確かにロボットは便利。でも、考えるといろいろ問題があることが

わかります。

今、注目されているロボットです。人型ロボットではありません。

人の力を助けるロボットスーツです。

こちらは「いやしロボット」。お年寄りの施設や、病気で長く入院

している子ども達の心をいやしてくれるロボットです。

これは…マツコアンドロイド!

お笑いやアイドルも、ロボットが出てくるかも知れません。

ロボットより面白くないと、人は負けてしまうかも知れません。

これはサッカーロボット。自律型ロボットで、自分で判断して動き

ます。2030年には人間と試合をするという時代がくるかも知れ

ません。

さあ、ここで考えよう。どんなロボットが本当に必要なんだろう!?

ロボットには何ができる?逆に言うと、ロボットまかせにはできない

人のやることとは何だろう?

これはSF作家のアイザック・アシモフが考えたロボット3原則です。

本当に必要なロボットは何だとみんなは思いますか?

レスキューロボットを紹介しましょう。災害の時に、人が入っていけ

ない所に、出て行く災害救助ロボットです。

災害の多い、日本ではレスキューロボットの研究も進んでいます。

必要なロボットですね。

これから4年生は、1学期に作ったモーターカー2台、(モーター2

台)を使って、レスキューロボット作りにとりかかります。その事

を通してロボットの問題を考えていきましょう。

これは災害時、どこにでも助けにいけるように作られたヘビ型ロボット

これは千葉工業大学が作ったレスキューロボット。2011年3月11日に

起きた東北大震災、災害、特に原子力発電所での現場出活躍して

います。

日本では災害時に役立つ、レスキューロボットの研究が進んでいます。

そして必要なロボットです。

レスキューロボットの活躍、大切さに子どもたちもうなずいています。

 

さあ、これから2学期の総合では理科で作ったモーターカーを

改造して、レスキューロボットを作ってみませんか!?1台でも

むずかしいです。2台(2つのモーター)を使って、2人1組で

チームをつくり、協同してレスキューロボット作りに挑戦しましょう。

安行小の4年生のみんなも、わたしたちレスキューロボットの研究

仲間になりました。みんなでアイデアを出し、学びあい、友だちと

協力、協同してレスキューロボットをつくりましょう!