安行小学校ではホタル再生プロジェクトに取り組んでいます。ホタル飼育をしながら、安行の歴史、自然環境
について考える学習、活動です。6年生の総合の学習、エコクラブの環境活動として行っています。
管理棟2階理科室廊下に黒い敷物がおいてある木箱があります。実はここでホタル飼育
を行っています。
この飼育箱は安行小こどもエコクラブで育てています。現在はホタルの幼虫が陸にあがり
(飼育箱では赤玉土の上に水苔をおいています)土の中でサナギになり、次つぎと成虫
になっているところです。
これは6年生の各教室でホタルを育てる飼育箱です。
まだ幼虫が残っています。ホタルのエサにはタニシを割ってあげています。
幼虫も夜になると光っています。
あるクラスでは幼虫がすべて成虫になったので、オスとメスを交尾させて卵を産ませる
準備をしています。この水苔に卵を産みつけ、タマゴからかえった幼虫が下の水槽に
落ちるというしかけになっています。
理科室にもタマゴがいつ幼虫にかえってもよいように準備している飼育箱があります。
ケースをとり、上から水をかけてあげると水苔の中の幼虫がしたの水に落ちるという
しかけになっています。
この理科室の飼育箱は夜になると、たくさんのホタルが乱舞しています。カメラで
とらえるのはなかなか難しいのですが…挑戦してみました。
黄色く光っているのがホタルです。ホタルはオスは発光器が2つ、メスは1つです。裏返してみるとよくわかり
ます。オスは活動的で飛ぶことも多いです。体はメスよりも小さいです。
夜は活発に光って飛ぶホタルですが、朝方になるとぐったりとしています。そこを
痛めないようにピンセットで採って集めました。
今日、24日(水)は6年生とエコクラブで育てたホタルを学年園の田んぼのまわり
に放して、ホタル鑑賞会を行います。夜7時15分から準備、開始です。
夜になりました。時間は7時15分。教頭先生のあいさつを聞いて、いよいよホタル
鑑賞会のスタートです。今日の申し込みは総数で約200名もありました。
一回では多すぎて、ゆっくり見ることができないので4回に分けて参加してもらい
ました。
ホタルの説明を聞いた後に、子どもたちは手にホタルをのせてもらいました。手のひらに
のせたホタルの光を見て、子どもたちからは歓声があがっていました。
手にのせたホタルを学年園まで運び、田んぼの周りに放します。
学年園です。手にのせて運んできたホタルをそっと田んぼの周りに生えている草の上に
おいていきました。その数は100匹を超えています。
そしてホタル鑑賞会を行いました。
ホタルの光に見入る子どもたちの目は輝いていました。昔、子どもたちのひいおじい
ちゃん、ひいおばあちゃんの頃は、夏に窓を開けるとホタルが入ってきたと聞いてい
ます。しかし今ではホタルを見ることはできなくなりました。
ホタルがどうして減ったしまったのか、ホタルの光の美しさに感動しながらも、
このホタル鑑賞会が安行の歴史、自然環境について考えるきっかけになればと願っています。