安行原の蛇造り見学 4年生 5月24日

5月24日は毎年、蛇造りの日です。4年生全員が見学に出かけました。

蛇造り場に向かいます。

蛇造りの蛇を作るために24日は半縄、中郷、小清水、向原の4つの字の村人

が藁を持って集まると言われています。今の住所とは違うので、子どもたちは

その4つの字がどこなのか、課題にしています。

歩く途中、緑地の看板を見ると、安行原中郷!とありました。

今、歩いている場所は中郷だということがわかります。

最後の角を曲がると、蛇造り場が見えてきました。

「たくさん、人が集まってる」

「もう作ってるのかな」

「蛇みたいね」

子どもたちからこれからの蛇造り見学への期待の声があがりました。

今日の蛇作り見学までに、4年生は総合的な学習の時間で蛇造りについて調べ

学習をしてきました。

 蛇造りの行われる前日には、子どもたちは自分たちで藁をつかって蛇づくり

にも挑戦してみました。

去年の5年生が育てた稲わらを使って、わらで蛇を作ってみることにしました。

まずは稲わらをきれいにします。わらの「はかま」というところをとって稲をきれいに

そろえました。

きれいにそろった稲ができたところで、蛇造り開始です。

三つ編みの要領で、わらを5人1組で手分けして持ちました。「ねじって、ねじって

こうかんこ」と言いながら、わらをねじりながら編んでいきました。

子どもたち手作りのかわいい蛇ができあがりました。

麻ひもを三つ編みで編んだひげも作りました。

子どもたちは蛇を作った後に、「祈願文」も考えようということになりました。

「安行の蛇造りを、みんなで守る安行小はどうかなあ」

「祈願文は全部漢字だよ」

「じゃあ… 安行蛇造皆守安行小で…どうかな」

手作りのわらの蛇を作って、蛇造り見学がさらに楽しみになったようでした。

そして、5月24日を迎えたわけです…。

はじめに蛇造り保存会の沖田さんから蛇造りについての説明をしていただきました。

お話を聞いた後は子どもたちの質問となりました。たくさんの手があがりました。

「どうして5月24日にやるんですか」

「どうして毎年、作り直すんですか」

「わらはどこから持ってきたのですか」

「ヘビと蛇(じゃ)」はどう違うんですか」

24日がお地蔵様の日であること、昔、安行に原弾正という武将が戦で敗れ、倒れた

とき、安行の村人が手厚く葬ったことから、原弾正が蛇の化身となって安行の村を

守るといういわれから蛇造りの行事が始まったことを聞いて、4年生みんなびっくり

していました。

沖田さん、たくさんの質問を受けていただいてありがとうございました。これから

子どもたちはそのインタビューをもとに、調べ学習を進めて、新聞づくりを通して

発信していきます。

質問タイムが終わって、見学が始まりました。

小さなたばを16束を大束にしたもの、直径50cmのわら束を25束も使って

蛇を作ります。

出来上がった蛇は、このやぐらの上に置かれます。

これはヘビの耳!わらで細かく作り上げられています。

ヘビの目。籾殻が半紙にまいてあります。隣にあるのは剣と男性の象徴。原弾正の

化身のヘビは剣をもち、雄ということです。

ヘビの大きさは10m。三つ編みでねじりながら胴体を作ります。胴体だけで7m

もあります。

近くで見ると、三つ編みでねじりながらわらを足していっているのがわかります。

 

これは蛇のひげです。

この鐘の音を聞いて、村人は昔、わらを持ち寄って集まってきました。

JCOMテレビが取材に来ていました。何人かの子どもたちが取材を受けました。

5月24日、当日の夜に放映されました。この動画は「ど・ろーかる」というアプリ

をインストールするとさかのぼって蛇造りの動画を見ることができます。

ぜひ、ご覧になってください。

見学を終えて、子どもたちはお昼前に学校にもどりました。