植物(マヤラン)を調べるグループは西川先生について歩きました。
安行原自然の森は台地林、低地林、斜面林があり湧き水の水路もあり
とても豊かな自然がある貴重な公園だとお話を聞きました。
マヤランを観察に行きました。
これが貴重種のマヤランです。花を終えて、実がついています。
マヤランは根も葉もないという不思議な植物です。茎を見ると、
葉の痕跡のようなものがあることがわかります。
西川先生の許可を得て、掘り出して調べることにしました。掘って
いくとかなり太い地下茎が出てきたことにはびっくりしました、
地表な可憐な茎や花と比べて、しっかりとした地下茎があることが
わかりました。
マヤランは埼玉県では報告がほとんどない貴重な植物です。
キノコの菌類と共生して育ちます。
3年前にマヤランの育っていた場所に来ました。人通りもある、こんなにぎやか
な所にマヤランがあったというのは本当に不思議です。
菌類と共生しているマヤランですが、そばに見ることのできる木の根とも
関係があるかも知れません。
公園内でマヤランの育っている他の場所にも行ってみました。
マヤランはこの森の生態系全体に支えられて生きているということが言えます。
観察を終えると、理科室で根を洗って観察して標本にすることにしました。
根を傷めないように、丁寧に洗いました。
太い根が姿を現します。
可憐な花を咲かせるマヤランですが、地下茎は太くしっかりとして
います。
これは、地下そのままを掘り出しましたものです。
根も葉もないとはいえ、太くしっかりとした地下茎では菌類と共生
して活発な生命活動があることがわかります。
実を割って、種を調べてみることにしました。
スライドグラスに割った実をおきました。
まだ未成熟な種のようなものが見えます。
倍率をあげてみました。200倍です。
種のようですが、断言はできません。もう少し成熟した種を時期をみて
また見ることにしました。
西川先生から標本づくりを教えてもらいました、
日付を書いて、新聞にはさみます。その上に乾かし、水分を吸い取るため
の新聞を重ねていきました。この新聞は毎日交換して標本を作ります。