平成26年度   安行小学校 4年生


   安行原の蛇造りを世界遺産にしよう!
     4年生総合「蛇造りを調べよう  −地域の願い−」

目次
 ・「じゃづくりを知っているかな」

 ・「安行原の蛇造り」を世界遺産にしよう!?

 ・漢字辞典と国語辞典で調べよう

 ・へびの正体がわかった

 ・山田さんにインタビュー

 ・5月22日(木)4年生「蛇造り見学」

 ・5月24日(土)安行原の蛇造り当日

 ・5月27日(火)安行小学校4年生総合の授業がテレビ放映されました

 ・5月29日(木)子ども達一人一人が課題をつくりました

     

「じゃづくり」を知っているかな?

 安行には「蛇造り」という川口市無形文化財に指定されている古くから伝わる伝統行事があります。
安行小の4年生は毎年、総合的な学習で「蛇造り」を調べています。
 今年も1学期の総合がスタートしました。

 授業の最初に安行小の子どもたちが素朴に蛇造りについてどんなことを知っているのかたずねていき
ました。

みんな「じゃづくり」って聞いたことがあるかな?
「知ってる知ってる。家のすぐそばだよ」
「通学班の集合場所だあ」

聞いたことある?見たことある人?
「はーい」
クラスの半分ぐらいは手をあげました。

つくりはわかるけれど…「じゃ」ってなんだろう?
「へびのことだよ!」
へび?
「でも、ひげがあるっていう… 」
「だから本当は竜なのかな? 」
それは大問題だね。どっちなんだろう?

子どもたちは口々にいろいろなことを話してくれます。子どもたちから聞いただけでも、いろいろなことが
わかってきました。

・5月24日に毎年ある。
・へびをその日に作り直す。
・木の上にのせる。
・下のお地蔵さまがあるよ。
・木の上にのせるって、神様と関係あるのかな。
・目もひげもある。
・口のなかにはお札がある。
・おまもりかな?
・何か願い事が書いてあるんだ。
・作物の豊作(米、野菜、木?)
・作り終わったら、子どもたちはお菓子とジュースがもらえる!
・女の人がお酒をふるまっていた。
・山田さんとか、何かグループがあるみたい。
・じゃづくりは日本で1つだけ。…世界で1つだけ!!

子どもたちの意見を相関図にしてみました。
こんな図ができあがりました。



話し合って行く、うちに「安行原の蛇造り」は日本でも一つだけ、世界でも一つだけという
ことになり、それなら…

「安行原の蛇造り」を世界遺産にしよう!

 ということに学習のテーマが決まりました。

総合が始まってから、子どもたちはそれぞれに動きだしていきました。
次の日から、蛇造りの場所から落ちている「藁(わら)」をひろってきたり、近所にへびを
つくっている人がいるということでインタビューも始まりました。


その頃、ちょうど安行原町会で、回覧板に蛇造りの資料がついて回ってきたということで
子どもたちが持ってきてくれました。

表です。

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裏です。



漢字辞典と国語辞典で調べよう

説明の文章はこうなっています。




これと同じような文章が蛇造りの場所に看板に書かれています。その文章を一生懸命写してきた子どもがいたので
さっそく印刷して、みんなで読んでみました。

安行原の蛇造り  (説明案内板を転記)

所在地:川口市大字安行原
この祭は、毎年5月24日に行われ、五穀豊穣・天下太平・無病息災なども祈願するため、長さ
10メートルの蛇をつくることから始まる。
午後3時頃、出船のドラに似た鐘の音を合図に安行原のうち、清水、半縄、向原、中郷の四つ
の字の村人が藁(わら)をもち集まってくる。
先ず、この一年間欅(けやき)の大木につけられていた蛇をおろし、次に各人がその蛇をみな
がらそれぞれ協力して昨年と同様な蛇のかたちを作り上げていく。大蛇の頭部は、木の枝で
枠をつくってこれに藁を組み合わせたものを二組み作り、それらを重ね合わせて片方が上下
に開くようにする。これが大蛇の口であり、その中に舌をつけ、密蔵院の住職によって書かれ
た祈願文をしっかりと結びつけ、耳、鼻、ひげ等が順次編まれて、これらを所定のところにつ
けて蛇の頭ができあがる。
次に、胴は藁をねじりながら三つ編みにして約十メートルの長さに造り、最後に頭や胴等が
全て組み合わされて蛇造りが終わる。
出来上がると、大欅の股のところに頭を、胴を幹に巻き付けて安置し、百万遍の行事を行っ
て、この祭は終わる。
昭和58年3月  埼玉県



 4年生は1学期漢字辞典の学習があります。手元に漢字辞典と国語辞典をおいて、みんなで調べて読んでいきま
した。「先生、漢字辞典と国語辞典があれば、なんでも調べられるね!」と自信満々な子どもたちでした。

 「大欅」が一番困りました。子どもたちの辞典には載っていませんでした。そこで、先生用の大辞典を使ってみると
見つかりました。「欅」=けやき でした。なぞがとけて子どもたちは「やった!」と目を輝かせていました。




 
へび(蛇)の正体がわかった!

5月1日に安行原町会に次の資料が配られました。
この資料からへびの正体がわかりました。

クリック拡大




上の文章からわかります。

 へびの正体は、昔の武将で「原 弾正(ハラ ダンジョウ)」でした。そのお侍を農民達がとむらって、
その人が蛇になって村を守ってくれたという言い伝えです。

さっそく子どもたちから質問があがりました。

「白井城って「しらいじょう」って読むの?」
「白が印刷へんだね」

さっそく漢字辞典で調べることに。すると白井城ではなく、臼井城(うすいじょう)ということがわかりました。
この戦はちょんまげの時代、江戸時代よりも前かな…
いったい誰と誰が戦ったんだろう…

と、一つ謎がとけると、またどんどん新しいなぞが出てきました。


山田さんに インタビュー!

 4年生のあるクラスの保護者のお母さんから、電話がありました。
「蛇造りをつくっている山田さんは、昔からおつきあいがあるのですが、家にいらっしゃいます。子どもたち
蛇造りのこと調べているようですが、インタビューに来ませんか」ということでした。実は22日には子どもたち
は蛇造りの見学が決まっています。その前日のインタビューとなりました。

さっそく子どもたちがおじゃましてインタビューしました。

山田さんを囲んで子どもたちのインタビューです。 時間があまりないとのことで、それでも1時間ぐらい
はおはなしして頂きました。

おじゃましたお宅は屋号が油屋さんです。200年以上も続いている酒屋さんです。
江戸時代は油を村の人に売っていたということでした。当時の様子を想像して、みんなわくわくしていました。

山田さんのお話から、またいろんなことがわかってきました。
・わらは普通でも300kg以上もあるとのこと。
・山田さんはあごの部分をつくっている。
次々とわかってきましたが…なぞも深まるばかりです…
子どもたちの取材ノートは後日掲載します。


5月22日(木)   4年生「蛇造り 見学」

5月22日(木)4年生は「安行原蛇造り」見学に行きました。
お昼を早めに食べて、簡単掃除をして、1時15分ごろには足早に出発しました。



安行小の前の信号を南に下りて、矢印の順に歩いて、蛇造り場まで向かいました。

最初の曲がり角です。 このあたりは林が多い、緑豊かな所です。
でも、片側にはどんどん家が建っています。 新しい家が建っているところを通りすぎました。
林を片側に見ながら歩くと… 出ました。ここが蛇造り場です。
通学班の集合場所でもあります。たくさんの人がきて
います。
近寄って見ると、蛇がおろされています。 この方は、蛇造り保存会の代表の沖田さんのお孫
さんです。
沖田さんから蛇造りの大まかな説明を聞かせていた
だきました。
大けやきは、もう古くなったいたんでしまいました。
今はコンクリートで作った台にのせています。
沖田さんのおじいちゃん(代表)の代にもう一本新し
いけやきを植えたそうです。
新しいけやきが大きくなったら、その木にのせるそう
です。けやきは神様の木、神木だそうです。
子どもたちからは、たくさん質問が出ました。今回は
24日の作業の準備ということもあって、質問は10個
にかぎられました。
「へびに何でひげがあるんですか?」
「へびじゃなくて、竜ですか?」
沖田さんのお話では、竜ではなく蛇とのことでした。
神様の蛇だからひげがあるということでした。
口の中にはお札があります。確かに…天下泰平とあ
ります!

この棒は口が閉じないように、今だけのつっかえ棒
ということでした。口を開けるために、あごには鉄
パイプが2本、はりがねも使って強くしてあります。
このけやきが大きくなったら、この木に蛇をのせます。
これが密蔵院の住職さんが書いたお札です。
何と書いてあるのか読めるかな?
続いて山田さんからお話をいただきました。
「どうして藁(わら)でへびをつくるんですか?」
昔の人は米作りが中心の生活でした。稲から米をと
った稲わらから、いろいろな物を作りました。
わら靴や蓑(みの)など、いろいろです。一つも稲わ
らを捨てるところはなかったんです。
だからその大切な藁(わら)で蛇を作ってお祈りした
んですね。
「どうして5月24日に蛇づくりをするですか」
昔の人は大切な日を守ってきました。24日というの
は「お地蔵様」の日なんですね。田植えを終えて、ほ
っと一休み、お地蔵様の日に蛇づくりをしたんでしょう。
山田さんのお話が終わった後も、子どもたちから質問
ぜめでした。
埼玉大学から来ている実習生の先生も子どもたちと
一緒に蛇造りの勉強をしています。
これは蛇の鼻です。
「沖田さん、どうして鼻の穴が三つもあるんですか」
沖田さんもちょっと首をひねられていました。
大発見です!
左に見えるのが刀です。お侍の化身とあって、さすが
に刀があります。そして、右横は…びっくり!
音のしるしがつくってあります!わかりますか?
蛇の鼻と記念写真 こちらは川口市の文化財センターに飾ってある
蛇です。この重さは何と600kgを超えるそうです。
みんな蛇にさわっています。左に見えるのが目です。
目のなかには籾がたくさん入っているようです。
「この蛇はどうするんですか?」
昔は、燃やしたそうですが、今は燃やせないので捨て
るか畑の肥料にするそうです。
みんな自分たちが住んでいる安行に、こんなすごい
行事があるのを知ってびっくりしていました。
沖田さんが5月24日の「蛇造り」に来てくれますかと
たずねると「はーい!」と元気な声で手をあげる子が
たくさんいました。
蛇造り見学を終えて、学校にもどりました。
沖田さん、山田さん、蛇造り保存会のみなさんありがと
うございました。準備作業の忙しい時間をさいて、説明
していただきました。心より感謝申しあげます。


 そして…いよいよ  蛇造り当日を迎えました


  
 5月24日(土) 安行原の蛇造り

5月24日(土)安行原の蛇造り当日です。安行小からもたくさんの子どもたちが参加していました。

安行原の蛇造り場です。 大欅(オオケヤキ)にお札がたくさん張られています。
お酒も奉納(ほうのう)してあります。 鐘です。以前いただいた資料には鐘を合図に藁を
手に持って集まるとありました。
どんな音がたたいてもらいました。
写真クリック動画
真ん中には新しい蛇がおいてあります。
もう完成しています。
安行小の4年生がたくさんいました。
すでに写真をとったりしていろいろと調べています。
さすが…地元安行小の4年生ですね!
なにやら打ち合わせが続いています。
これから蛇を台にのせるようです。
これが新しい蛇です。口の中に新しいお札。前のもの
と同じかな…
そして、口のなかにあるのは…なんでしょう。
この高さまで、蛇をあげます。
台の上にいる青いシャツの人は…山田さんです。
子どもたちが藁を見つけました。
12たばを一つに束ねてあります。これが大たば
なんでしょうか。
近くに、見たこともない道具がありました。
この道具はどう使うのかな…
打ちあわせが終わり、いよいよあげるようです。
台に人があがります。
大勢の人が蛇を持ち上げました。ロープがかかり
滑車でひいてあげるようです写真クリック動画
蛇が台に乗るようにロープをひっぱってバランスを
とっています。
声をかけあって、真剣に仕事が進んでいます。 蛇がのりました。
奥ノ木川口市長さんも見守っています。
横に座っているのが蛇造り保存会の沖田会長さんで
す。
ロープをいろんな方向からかけて調整しています。
安定するまで、しっかりと見極めています。 さあ、いよいよ蛇がのりました。
テレビのカメラも蛇に向けられています。   山田さんたちがのって確認をしています
「おつかれさまでした」と市長さんが山田さんに声を
かけています。
と、突然、取材のカメラが安行小の4年生に向けられ
ました。
テレビの質問に4年生しっかりと答えていました。 横を見ると…安行八景、蛇づくりと地蔵さん
とあります。
最後の仕上げのようです。 はしごをかけて…
山田さんが登っていきました。 あごがしっかりとまっているか確かめています。
玉川大学の4年生の方が蛇造りの見学にみえてい
ました。大学で民俗学を勉強していて、「安行原の
蛇造り」を取材しているそうです。卒業論文だそうで
す。一度、安行小学校にもきてお話していただけま
せんか…とお願いすると、「いいですよ!」と快く、お返
事をいただきました。4年生も総合で調べています。
一緒に安行原の蛇造りの素晴らしさを世界に発信し
ましょう!
川口市長さんのお話が始まりました。
川口市無形文化財に指定されている、地域の伝統
行事「安行原の蛇造り」をこれからも地域のみなさん
で守り続けていきましょう。
高齢の沖田会長さんも挨拶をされました。
終わった後は、会場は拍手に包まれました。
みんなでこの安行原の蛇造りを大切に守っていきま
しょう。
写真クリック動画
続いて、お酒で乾杯の準備に入りました。 お酒が配られます。
子どもたちは…飲めません… 沖田会長のお孫さんにあたる同じく沖田さんが乾杯
の音頭をとりました。写真クリック動画
蛇も神木の上で、見守っています。 最後に大きな数珠が用意されました。
保存会の人がみんなで数珠をもって輪になってい
ます。
数珠を動かしながら、みんなで輪になって持ちました。
わらに火をつけて、百万遍の始まりです。よいしょ
よいしょの声がだんだん大きくなっていきました。
写真クリック動画
百万遍を終えて、三三七拍子です。
写真クリック動画
最後に子どもたちはお菓子をもらいました。
川口市長さんもお菓子を配っていただきました。
お菓子をもらってにこにこです。
おいしいお菓子を食べながら…
安行原の蛇造りのことを考えてみてくださいね。

安行原の蛇造りを世界遺産にしよう!
これが4年生の総合のテーマです
これが、いただいたお菓子です。



安行小 4年生総合の授業が
      テレビ放映されました  
5月27日(火)

 5月24日(土)に安行原の蛇造りが行われました。安行小の子どもたちもたくさん参加しました。
特に4年生は授業で扱っていることもあり、たくさん参加しました。
 蛇造りに参加した子どもたちに発見したことを報告してもらうという授業を5月27日(火)に行いました。
授業には蛇造り保存会の会長沖田雄司さんにも来ていただきました。御年95歳です。子どもたちには
マイクを使わず、しっかりした声で安行原の蛇造りへの思いを語っていただきました。

 また、この日は地元安行小学校が「蛇造り」の授業をしているということでJCN埼玉テレビが取材にきま
した。授業の様子だけでなく、子どもたちへのインタビューも撮影し、27日当日の午後6時 8時 9時30分
10時30分 11時30分に放映されました。

午後1時30分、「安行原の蛇造り保存会」の会長
沖田雄司さんが学校にやってきてくれました。
校長室で校長先生とお話しています。沖田さんは御
年95歳いうことです。沖田さんの娘さんもつきそって
きていただきました。
校長先生のお話から授業が始まりました。
地域の伝統行事、安行の宝ともいうべきものです。
みんなで学習していきましょう。
校長先生から沖田さんの紹介がありました。
沖田さんは、若い頃に学校や公園の安行桜を植
えてくれたそうです。
蛇造りの学習をしている子どもたちは、真剣な顔を
して聞いています。
蛇造り保存会の会長沖田さんです。 立ち上がられて、大きな声で挨拶をいただきました。
会場の子どもたちからは、「おじいちゃん、元気です
ね!」とうい声があがって会場は笑顔になりました。
これまでの授業をふりかえりました。
はじめは「じゃづくり」の「じゃ」ってどういう意味?
というところから考え始めたものです。
保存会から発行された資料などを国語辞典や漢字
辞典を使って調べたり、実際に蛇造り場に見学に行
って、いろんなことがわかってきました。
今日は、24日当日に「安行原の蛇造り」に参加した
子どもたちに取材の発表をしてもらいました。
「へびのわらは300kgもあるそうです!」
すかさず、沖田さんの娘さんから「頭には補強のた
め鉄パイプも入っているので重くなりました」
という説明が加わりました。
なるほど…なるほどと子どもたちは聞いています。 蛇を木の上にあげるときに鐘がずっとなっていまし
た。この鐘の音を聞いて、村々から藁を持ち寄って
蛇造り場に集まったきたそうです。
当日の写真を整理して発表してくれた子どももい
ました。
たくさんの子どもたちが発見したことを次々と発表
してくれました。
これはわらの絵です。 当日、現場のわらたばを調べたら小さいわらが12
たばが1つの大きなわらたばになっていました。
蛇造りに当日の様子を細かくかいてくれました。 大けやきは古くなり、今はコンクリートの台にのせ
ています。大けやきの後ろの小さいけやきが大きく
なるまで台を使うそうです。その小さいけやきは50
年前に沖田さんが40歳頃に植えたそうです。
自分たちの発見をそれぞれに工夫して発表しました。 文にまとめたり、絵にまとめたり工夫しました。
埼玉大学の実習生も感想を話してくれました。
実習生の先生は大阪の出身です。自分の街にはこ
ういう伝統行事がないそうです。こんな素晴らしい伝
統行事のある安行のみなさんは幸せですね。
これからも蛇造りを大切にしていってください。
最後に玉川大学の学生さんからも、応援メッセージが
届き紹介しました。
「どんどんみんなで蛇造りを世界に発信していきま
 しょう」という熱いメッセージをいただきました。
最後にみんなで「安行原の蛇造りを世界遺産にしよ
う」というテーマをエールして終わりました。


授業の後、2人の子どもが代表でインタビューを
受けました。

 5月29日(木)  総合 課題づくり

  29日(木)の総合の時間、5時間目です。視聴覚室で27日に放映されたJCN埼玉テレビ放送を
 学年みんなで見ました。みんな4年生の取り組みが取材を受けて放映されたので大喜びでした。
 今日は、テレビを見ながら、これまでの学習をふりかえって、それぞれの課題を持ち寄る日です。
  校長先生も4年生の激励に来てくれました。4年生、ここから改めて一人一人が課題をつくり調べ
 学習を深めていきます。

JCN埼玉のテレビ放送の録画を4年生みんなで見ま
した。
みんな、自分や友達が映っているので大喜びでした。
テレビを見た後に、子ども達一人一人が考えた
課題を発表していきました。
中郷、半縄とかいう地名は今はないけど、いったい
どこなんだろう!?僕が住んでいるところはどこに
あたるのかを調べてみたいです。
安行の昔はどんなふうだったんだろう?
昔の地図を見て、今と比べてみたいです。
安行原の蛇造りの場所に原弾正という武将が戦で
倒れてたとあるけれど、どんな戦いだったんだろう。
子ども達の課題が次次と発表されました。
校長先生から、4年生に激励の言葉をいただきまし
た。安行原の蛇造りの地元の安行小学校の4年生
の皆さんが、蛇造りに関心を持ち、調べていくこと
はとても大切なことです。みんなで協力して、いろいろ
なことを調べてみてください。
最後に一人一人が自分の課題を書いたカードを
手にもちかざしました。
1人だけで調べても、たくさんはわかりません。
でも…みんなの力をあわせれば、たくさんの謎がと
けることでしょう。
安行原の蛇造りを調べて、調べたことを世界に
発信するぞ!

 課題づくりをした後は、子どもたちはそれぞれに町会の人にインタビューしたり、もう一度蛇造りを見に
いったりして、新聞にまとめて、各クラスで発表をしました。




  4年生 2学期総合「わたしたちの未来とロボット」

 安行小学校の4年生は2学期総合で「わたしたちの未来とロボット」というテーマで授業を進めていきます。
講師の先生として埼玉大学準教授の野村泰朗先生をお迎えしました。野村先生はロボット工学と教育学の
専門家です。安行小にロボットの授業をお願いしましたが、今回だけでなく授業に外部講師としていらっしゃい
ます。   埼玉大学 野村先生紹介のサイト

9月26日(金) 第1回  ロボットってなあに?

埼玉大学の野村先生をお迎えしました。 4年生2学期の総合のテーマは…
「私たちの未来とロボット」です。
どんな授業が進んでいくか子どもたちはわくわくどき
どきです!
野村先生から子どもたちにアンケートがありました。
「みなさん理科は好きですか?大好きが5として、好
きが4、ふうつが3、少しきらいが2、きらいが1で紙に
答えてください。
続いて、「図工はすきですか」と質問があり、子ども
たちは「はーい!好き、ぼくは6だ!」とかいう声もあ
がっていました。さらに算数となると…ちょっと元気
がなかったかな?
「どんなロボットがほしいですか?」と野村先生がたず
ねると、すかさず「宿題をやってくれるロボット!」とい
う答えも出て、会場は笑いでいっぱいになりました。
野村先生の自己紹介を聞きました。野村先生は大学
で先生になる大学生を教えています。そしてロボットの
研究をされており、ロボコン(ロボットの大会です)に
参加されています。
これが今日の授業の内容です。大学の授業のよう
ですね。今日は野村先生から安行小の四年生にロ
ボットについてのお話が中心です。授業が進んでい
くとロボット作りにも挑戦します。;
ロボットと言えば、みなさんはどんなロボットを頭に
浮かべますか?
「ドラえもん」「ガンダム!」
これはお台場に登場したガンダムです。
そう…あと何十年もしないうちに、こんなロボットが
街を歩いているかも知れない…
「え! ほんと! 」
いろんなロボットの写真です。 もう4年生みんな声をあげて「あのロボット知ってる、
知ってる」と大騒ぎでした。
野村先生がすでに販売されているアメリカのロボット
を見せてくれました。
ちゃんと足も手も動ききます。4年の理科でならった
ように「関節」があります。モータは5こついています。
モーターが多いほどなめらかな動きになります。
人間の体には骨と関節、そして動かすための筋肉
があります。このモーターが筋肉の役割をしています。
ロボットはたくさんあります。ルンバはそうじロボット。
来年2月にはロボットについては大きな事件が起き
ます。ソフトバンクのペッパーが販売されます。
値段は198000円。高いか安いかは、それぞれの
判断ですが、こうした人型ロボットがごく普通の家庭
でも手に入るということになりますね。
ペッパーがほしい人!
「はーい!」
かなりの子どもたちが手をあげていました。
「ぼくはいらないな」とはっきり言う子もいました。
ロボットとは何かを…考えてみよう。
ロボットは日本語ではありません。チェコ語です。
チャペックという人が書いた小説で初めてロボットと
いう言葉使われました。
これが、そのロボットという本です。
ロボットは「人間の役に立つ機械」
「人間の代わりに働く機械」というような意味でつかわ
れました。
そうすると…
これはどうでしょう。
「洗濯機もロボットだあ…」
「せんたくロボットだね!」
野村先生が次々と電気製品を映していきました。
「すいはんロボット」に「エアコンロボット 」
もうすでにみんなの生活のなか、身近ににロボットは
たくさんあるんです。
さて、近い将来かもしれない。
人間の一人の少年とロボットが街ですれ違います。
その時にぶかってしまいました。
ぶつかったら危なくないかな?
ロボットはどうふるまうだろう。
日本にはまだこうしたロボットと人間がくらすための
法律(ルール)がありません。
こんなロボットもあります。この動物みたいなロボット
はアメリカの軍隊が研究しています。坂道を荷物を
運びます。このロボットはモーターではなく、エンジン
そして油圧というしくみで動きます。子どもたちは映
像を見て、ちょっとこわがっていました。
ロボットが身近になったら、どんな社会になるんだ
ろう?人間の仕事はなくならないかな?ひょっとしたら
ロボットが上司で人が使われるかもしれない。
子どもたち「… やだなあ…」
このロボットはちょっと変わっています。人間が中に
はいって動かします。ロボットスーツです。重たいもの
を簡単に動かすことができます。お年寄りの施設な
どでは、お年寄りを起こしたり、お風呂に入れたりす
るときは力を発揮します。
ロボット3原則というのがあります。
アシモフというアメリカの作家が考えました。
ロボットとつきあうためにはどうしていけばいいので
しょうね。
野村先生は、先日までブラジルに行かれていました。
ロボカップの打ち合わせだそうです。
なんと2050年にはワールドカップチャンピオンたち
と戦える人型ロボットを作る目標があるそうです。
まだまだ作成中ですが、自分で判断してパスをしたり
ゴールをします。
こうした自律型ロボットが活躍します。
そうは言っても、まだまだ人型ロボットは研究中です。
アシモは22個もモータがついて、人に近い動きがで
きます。
しかし倒れると、立ちあがるということなど難し
い動作があるそうです。
最近活躍して、注目されているのが災害現場で活躍
するレスキューロボットです。
ここで野村先生が犬型ロボットを見せてくれました。
ロボットを実際に操縦してみませんか!?
「はーい!」
子どもたちはもう大騒ぎです。
コントローラーは4つ。
1つを2人で動かします。前足と、後ろ足です。
さあ、ロボットの操縦に挑戦です。 みんなもう興味しんしんです。
長いアンテナが伸びています。 さあ、8人でロボットの操縦に挑戦。
「おすわりをさせてみよう」
これが…なかなかむずかしかったです。
前につんのめったり、ななめになったり。
もう一回挑戦してみましょう。 さあ、今度はどうかな…
写真クリック動画  
ロボットにはたくさんのモーターがあります。アシモは
22個もあります。このたくさんのモータを操縦するの
は難しいですね。だからここでコンピュータが必要に
なります。
さあ、これからロボットについていろいろみなさん
考えてみてください。

ロボットに宿題をやってもらえればいいですか。
「だめ! 勉強にならないもの」
「そうだね、ロボットはどんどんかしこくなるかも知れ
ないけどね。」
ロボットに何をしてもらえばいいのだろう。
みなさんはドラえもんの「ほんやくコンニャク」を知って
いますか。そう、外国の言葉を日本語に訳してくれま
す。しかし、私が今もっているこのタブロイドもほぼ同じ
ことがすでにできています。もうこうした技術は進んで
いるんですね。
最後に質問を受けました。
「ロボットを作るのにはどれくらいかかるですか?」
「アシモは10年はかかりました。研究者でも最低で
も1年ぐらいはかかります。」
「ロボットを作るのに大事な物は何ですか?」
「3つあります。
 1、ネジ。大きいのから0.8mmととても小さいも
  のまで
 2、電線です。たくさんの電線がロボットには使わ
  れています。伸ばせば何Kmにもなります。
 3、鉄とアルミニウムです。
   ロボットの体を作ります。
エネルギーについては次回お話しします。
こうして野村先生をお迎えしての第1回目の授業が
終わりました。
もうお昼で、給食の時間ですが、みんなロボットに
夢中で野村先生に質問ぜめでした。


10月16日(木)  第2回 ロボットをつくろう

    埼玉大学準教授 野村先生をお迎えして

 2回目の授業を迎えました。今日は始めに野村先生のお話を聞いたら、ロボットづくりにはいりました。

野村先生に来ていただく前に、ロボットの材料と
なるモーターカーを確認しています。
1学期の電気の授業で4年生は学習しました。
電池を新しいのに変えて、モーターが回り、車が動く
ことを確かめました。このモーターカーがロボットの
大事な材料となります。
準備完了! さあ…どんなロボットになっていくんでしょうね。
野村先生にやってきた頂きました。 はじめはアンケートをとりました。
算数、理科が好きかどうか。簡単な電気のテストも
行いました。
直列…並列…どっちだったかな…
電気の学習を思い出しながら簡単なテストもしてみ
ました。
アンケート、テストを終えて、授業が始まりました。 さあ、前回の授業を覚えていますか。
アニメのロボットの主人公たちです。こうしたロボット
に特徴的なこと…何だろう。
「人型ロボット!」
そうですね。ヒューマノイド、人型ロボットですね。
いいかえると自律型ロボットということになります。
自分で考えて動くことができる。そのためには自分で
まわりの様子がわかって、どう動くか決められなくて
はいけない。
そのためには人間でいうところの五感。視覚、聴覚
触覚、嗅覚、味覚など必要です。
ロボットはその五感として、センサーがついています。 センサーも五感と同じようにたくさんの種類がありま
す。
これはWiiですが、このなかにはかなり高度なセンサ
ーがはいっています。
左右、上下がきちんとわかるような位置センサー
がついています。Wiiってかなり高度な技術が使われ
ています。
こうしたセンサーをもとに、今度はロボットが移動しま
す。そのしくみをアクチュエーターといいます。この
種類はセンサーに比べて、まだまだ多くはありません。
シリンダーを使うロボット
人工筋肉もつくれられています。しかしまだ重たいも
のはとても運べません。
次にロボットに必要なものはエネルギー源です。
電気をどうやって作り出すかは大きな課題です。
こうしてセンサーをもち、そこでわかったことをコント
ローラーで考え、アクチュエーターを使って動くという
わけです。
ロボットと言えば、始めの写真にあるように人型ロボ
ット、自律型ロボットが多い。人間のように頭が良い。
人をいやすパートナーロボットもあります。 ところで、本当にいつもいつも自律型ロボットがいい
のでしょうか。
もし自律型ロボットが動くのやめたらどうなるだろう?
自律型ロボットが賢いからと言って、人間の命をあず
けられますか?
ここが研究者が頭を悩ましているところです。
むしろ今、必要なロボットは半自律型、操作はリモコン
のレスキューロボットこそが必要ではないでしょうか。
人の命を助ける、守るロボットです。
jこれはレスキューロボットの大会です。野村先生も参
加されていました。
操作はこういったコントローラを使います。
安行小4年生、みんなで、今必要とされているレスキュ
ーロボットを作ってみよう!
1学期に作ったモーターカーを改造して、レスキュー
ロボットをつくることはできませんか。
みんなで考えてみよう!
みんな手にモーターカーを持って考え始めました。 レスキューロボットになるためには、前後に動くこと
はもちろん、左右に動けることが必要です。
車は前後には動きます。 でも…どうやって左右に動けるようにすればいいん
だろう。子どもたちが試行錯誤しています。片方の
車輪をはずしてみる子もいました。
これは…どうかな?
片方の車だけを動かせば、回りこむことができる!
というアイデアが出てきました。
車をたとえば、こう二台つなげます。今は横につなげ
ています。
つなげるときはこのプラダンを使います。 そして針金を通して、車体を固定します。
今、アイデアが出ましたが左の車輪をとめて、右だけ
を動かせば左回りになるし、右の車輪をとめて左だけ
を動かせば右回りになります。このアイデアは使えそう
かな…みんなそれぞれに挑戦してみてください。
車2台をどうつなぎますか。
みんなそれぞれに動きだし、考え始めました。 プラダンをどう切ってつなげればいいんだろう。
それぞれにみんなが考え、ともかく試してみることに 車を縦につなげてみようかな…
プラダンをどう切るかな… ここで野村先生からヒントとなる映像を見せてもらい
ました。コントローラーを使って、車を操作しています。
こんな車のモデルも紹介してもらいました。下から見る
と…
上から見ると…
こうして子どもたちのロボットづくりがいよいよ
始まりました!
どんなロボットができあがっていくか楽しみにしていて
ください。


 11月12日(水)  総合 「心のバリアフリーを考える」

11月12日(水)4年生総合の時間です。
今日はいつもの「わたしたちの未来とロボット」の授
業からは、ちょっとはなれて福祉の学習をしました。
今日の講師は戸塚在住の安田章代さんと、戸田に
お住まいの伊東好江さんです。お二人とも視覚障害
があります。
そしてもう一人?(一匹)
盲導犬のアビス君です。

お二人の講師を迎えて、授業が始まるところです。
安田さんから「授業は何時までですか?」と声がかか
りました。時間をお伝えすると、安田さんが時計にさ
わりながら、「あと休憩まで45分ですね」と話されま
した。子
どもたちははじめから「どうして見えないのに
時間がわかるの!?」とびっくり。

「この時計をよく見てください。ふたが空いているでしょ。
手で針をさわると時間がちゃんとわかります」

「なんだああ。でも、すごいなあ」
安田さんがバッグからなにやら取り出しました。 点字の道具です。安田さんが点筆をもって、トントント
ンとすごい速さで点字を打っていきます。
わたしのなまえは やすだ あきよ です。
と打ちました。
子どもたちその速さにびっくりしていました。
安田さんが「ぐりとぐら」の絵本の読み聞かせをして
くれました。点字を手でさわりながらお話を読んでく
くれました。すらすらとお話会のようでした。
点字の本を紹介してくれました。
これは川口市の広報です。点字に直すとこんなにぶ
厚くなります。それでもまだ大事な部分だけなんです。
目が見えなくても、みんなと同じように文字も書くし、
本も読みます。ゲームもやるし、スポーツもやります!
「えー。どうやって?」
これはオセロです。黒と白はさわれば違いがあります。
磁石になっていてつくし、マス目が盛り上がっていて
目が見えなくても遊べます。
これはトランプです。UNOもできますよ
「すごーい!」
このトランプはダイヤの7!
「ほんとだああ あたり!」
音楽も皆さんと同じように楽しんでいます。最近の機
会はとても便利になりました。
メールもやっています。
こうしてパソコンに打ち込んでいくと、パソコンが読み
あげてくれます。
届いたメールも、携帯やスマホが読み上げてくれます。
目が見えない人のことを考えて、はじめから読み上げ
るしくみも考えてあるというのは、とても嬉しいことです。
私はマラソンもしています。東京マラソンもでたんです
よ。「えー すごいなあ 拍手」
卓球にも挑戦しました。ラケット、台は同じですが、
ネットは使いません。
どうやって…やるのかなあ…
子どもたちは不思議そうに見ています。
ピンポン玉には鈴が入っています。ころがると音が
するので、その音を聞いてピンポン玉をラケットで打ち
かえします。
安田さんと伊東さんに見本をやってもらいました。
今度は子どもたちが挑戦しました。 初めてにしては、子どもたちなかなか上手でした。  
まわりの子どもたちも、右右、とか左とか、一生懸命
応援していました。
授業は5,6時間目の2時間。休憩の時間は卓球台
の上に、点字や点字の絵本などいろいろな物を置き
子どもたちに実際に触ってもらいました。
続いて6時間目が始まりました。
「みんなこの道具は何だかわかるかな?」
何だろう?
「料理をするときなどに使います」
コップに水を入れていくと、あるところまで水がくると
ピーッと音が鳴りました。
うわあ…すごい。便利だね。
続いて、安田さんが突然、包丁を手にしました。
そしてリンゴの皮をむきはじめました。
私は目が見えないんだけれど、こうやってリンゴの
皮をむくと「ほんとは見えてる見えてるのかな?」と
言われることがあるので、アイマスクをします。
ほら、皮をむき終わりました。どうですか? 子どもたちから拍手が起きました。
なかには「うちのお母さんより上手だあ…」
という子もいました。
続いて、伊東さんとアビス君が登場しました。 盲導犬クイズのはじまり、はじまり!
みんなやる気まんまんです。 第1問 盲導犬は車のナビのように、行き先を言うと
連れて行ってくれる。○か×か。
×です。盲導犬は地図はわかりません。どこへ行くか
は人が決めます。盲導犬は、道を進むときに、安全
に進んだり、わたったりする手伝いをしてくれます。
第2問、盲導犬はふだん目の見えない人の案内を
するなど仕事をしているので、ストレスが多く、他の
犬より寿命が短い。○か×か。
 正解は×です。盲導犬は、いつも飼い主と一緒にい
るので安心して暮らせます。よいときはいつも褒めて
もらえます。犬にとって、一番のストレスは留守番な
んですよ。
第3問 盲導犬は青信号と赤信号の区別がつく。
○か×か?正解は×です。犬には色の区別がつきま
せん。わたるときは目の見えない人が、まわりの様子
を感じて、判断してわたります。だから信号無視をす
る人がいると、犬は混乱して出てしまったりすることも
盲導犬は電車でも一緒にのります。迷惑にならない
ようにふだんは私の足下の内側。でも冬は暖房が出
ていて熱いので、足の目にまるまってすわってもらい
ます。盲導犬はかわいいからといっても、さわったり
手を出したりはしないでくださいね。
 最後に、わたしたちが街にいるときに見かけたら、ど
んなふうに関わってほしいかお話しします。
 わたしたちが普通に歩いているときは、どうぞほって
おいてください。(笑)大丈夫です。ただ、困っているか
なと感じたときは声をかけてください。
白杖などを手に持ってしまう人もいます。これは危険
なのでやめてください。
肩や腕に手をおかせてもらえれば、安心して道を歩く
ことができます。こんなふうにです。
最後にみなさんにお話があります。
私が、今日みなさんの前で、リンゴの皮をむいたり、
針に糸を通したり、マラソンをしている写真を見せたり
したのは、こんなことができるよって自慢するためでは
ありません。目が見えない私たちも、みんなと同じよう
に生活していることを知ってほしいからです。音楽も聴く
しスポーツも楽しみます。
 昔にくらべて街のなかは段差がなくなったりして、くらし
やすくなりました。段差などの障害がないことをバリア
フリーといいます。バリアフリーが進んでいます。

でも、一方で、私たちは「目が見えない人は何もできな
い」とか「目が見えないとかわいそう」と思われることが
とてもつらいです。どうかこうした目には見えない、「心
のバリアフリー」を大切にしてほしいと思います。
今日は2時間、私たちのお話をしっかりと聞いてくれて
ありがとうございました。
 4年生の子どもたちは、真剣にお二人のお話を聞いて
いました。「共に生きる」という言葉があります。障害の
ある人も、ない人も、共に生きるとはどういうことなのか
「心のバリアフリー」についても、これから考えていきま
しょう。