on-line 歴史教室(自由研究 スタディサポート)8月15日

自由研究で歴史や地域調べをする子どもたちがいます。赤山の遺跡について、

土偶について、川口の古墳について、貝塚について、安行の植木について等

など課題はいろいろです。

文化財センター郷土資料館では「夏休みスタディサポート」を行っています。

そこで、安行小学校の自由研究で歴史や地域を調べる子どもたちにon-line 

zoomで歴史教室をお願いしました。

まずは自己紹介から始まりました。

講師は文化財課の井出先生です。6年生は歴史教室でおなじみです。

はじめに土偶についてお話を聞き、質問しました。

井出先生から土偶クイズ。

見つかった土偶で一番古いものはは何年前でしょう

 ①4000年前

 ②8000年前

 ③13000年前

さて、みなさんはどう思いますか?

正解は③の13000年前でした。

これが13000年前の土偶の写真です。

写真で見た通り、土偶は胸と腹の上半身しかないものばかり

です。また土偶を調べていくと、わざと作った土偶をこわし

ていることがわかりました。

では、なぜ土偶をこわしたのだろう?

またまたクイズです。

①けがや病気の身代わりになるように祈ってこわした。

②一回こわすことで新しいものを生み出す力が出る。

③こわさないと魂があの世にいけない。

今、一番有力なのは③の説です。北海道のアイヌの人達が

使わなくなった道具を捨てるときに、必ず傷をつけるそう

です。一回こわさないと、魂が離れることができないという

ように考えるそうです。

実際、どれかはまだまだ謎です。自分なりに考えてみて

ください。

 次は鬼についてです。

鬼について、はじめてふれた書物は日本書記です。ふるい大昔に

作られた本です。お葬式に鬼にが出てきてながめていたという

記録があります。661年のことです。

陰陽五行という中国の古い考え方についてもお話を聞きました。

北東が鬼門、南西が裏鬼門。図をよく見てください。

裏鬼門南西から申(さる)酉(とり)戌(いぬ)となっています。

そして木は桃、そして金。これ桃太郎をうかべますね。

桃太郎がサル、鳥、犬をつれて鬼をやっつけ金銀財宝を手に入れる。

この陰陽五行が大きな影響を与えているようです。

また日本に流れ着いた、やってきた西洋人を見て鬼というイメージ

ができたとも言われています。鬼の絵がさかんに描かれるのは江戸

時代、浮世絵がさかんになってからのようです。

鬼と日本の歴史は深いところで関係がありますね。

次に川口の古墳について話がありました。

川口市にも古墳があったというのを知っていますか?新郷地区のほう

に古墳はありました。調査はすべて終わり、開発され、今はわからな

くなっています。峯八幡の所領だったようです。今、古墳が一つでも

残っていたらな…とは思いませんか。

前方後円墳がどのようにしてできていったかというお話も聞きました。

自由研究チャレンジャーの子どもが作った古墳模型です。

 

史跡調査、発掘、開発の問題についてもお話がありました。

川口市の歴史や古い遺跡なども学びながら、大切なものは守り

続けていきたいものですね。それには、まず知ることが大切ですね。

 

  井出先生からみなさんへ

歴史教室の最後に、井出先生から郷土資料館からのお知らせがありました。

郷土資料館に古い金庫が運び込まれました。大人3人がかりでやっと運び

こんだという重たい金庫です。

今、この金庫開けの挑戦者を募集しています!

番号がイロハ…です。

見るからに古そうな

  

格式のある金庫です。

見事開けることができた人には、特別プレゼントが

あるそうです。

歴史教室以後、安行小からたくさんのお友達が郷土資料館

に足を運んでくれています。郷土資料館では、展示、説明

だけでなくいろいろな体験活動ができます。

井出先生から教ええてもらっただけでも

1 金庫を開けよう
2 薬研で茶葉をすろう
3 太鼓を叩こう
4 鉦を鳴らそう
5 半鐘を鳴らそう
6 枡で小豆を計ろう
7 そろばんで計算しよう
8 足踏みミシンを動かそう
9 和竿で魚釣りをしよう
10 黒電話をかけよう
11 公衆電話をかけよう
12 ブルドックソースを調べよう
13 鳩ヶ谷のジオラマを調べよう
14 縄文土器を触ってみよう
15 弥生土器に触ってみよう
16 川口の古地図パズルを組み立てよう
17 おかめ市の熊手を持ってみよう
18 天秤棒で荷物を担ごう
19 氷冷蔵庫を開けてみよう
20 昭和の冷蔵庫を開けてみよう
21 竈と羽釜に触ってみよう
22 旧家の鬼瓦に触ってみよう
23 鋳物の材料を持ってみよう
24 糸車で糸を巻き取ろう
25 大熊氏広の作品を調べよう
26 鋳物のマンホールに触ってみよう。

ざっと…こんなにあるそうです。みなさんこの夏、郷土資料館

に足を運んでみてはいかかでしょう。