8月7日写真
休耕田の広さは2.5反。約2500㎡あります。8月は草原
になっていました。植物はチガヤが多いようです。
8月7日写真
中にはヨシもあるようです。ヨシもチガヤも地下茎で育つ
植物です。休耕田の後には繁茂してきます。チガヤはヨシに
比べて背丈も小さく、根も浅いからよいですが、ヨシとなる
と背丈も大きく根も深く、田んぼの土に穴をあけて水がもれ
てしまうと田んぼの再生は難しくなります。
9月21日写真
チガヤの草刈りの後の写真です。そのままにしておけば
またチガヤが育ってきます。ここをどう田んぼに再生して
いくかは難問です。
この休耕田を学校ファームにお借りすると決まった10月
改めて草刈りをしながら土地を調査してみましえた。
夏に刈り倒されたチガヤやヨシがうず高く積み重なってい
ます。このままでは土にすきこむことは難しそうです。
チガヤやヨシも秋とはいえ伸びてきたので草刈りをするこ
とにしました。
刈りばらい機で刈っていきました。
短く刈られた草なら土にすきこめば分解して土に返す
ことができます。
草刈りをしていくと、住宅地との堺のところに湧き水が
出ていることがわかりました。
かなり水が出て、たまっていました。
ここは田んぼにするには土が柔らかすぎるようです。機械を
いれても沈んでしまいます。稲を植えるなら手植えになるで
しょう。近くの住民の方に尋ねると夏はアマガエルがたくさ
んいるそうです。夜はアマガエルの大合唱が聞こえるとか。
ここを池にして水をためれば、様々な水性昆虫が棲めるビオ
トープになるかも知れません。他にも角地には水がたまって
いるところがたくさんありました。
専門家の先生に現地を見てもらって検討することにしました。
10月28日写真
刈られた稲が束ねられてはざ木のトネリコに棒がかけられています。
一昔前の日本ではどこにでもあった風景です。とても懐かしい風景
でもあります。この景色は今となってはとても貴重なものでしょう。
フェンスには稲が天日干しされています。
この日、環境アドバイザーの横山隆さん夫妻に現地を見てい
ただきました。
チガヤが多いことがわかりました。中にはヨシもありますが
ほとんどがチガヤのようです。チガヤならばヨシほど根が深く
ありません。田んぼに穴をあけることもまだなさそうです。
1月か2月にはトラクターを入れて耕耘をする予定です。耕耘
するさいに地下茎がほりかえされます。地下茎ですからそのま
まにしておくとどんどんひろがってしまいます。耕耘時に地下
茎の根をとっていくつもりです。
これがチガヤです。地下茎が下に伸びています。
わき水のたまっているところも調べてみました。
セリがたくさん育っています。セリを食草とするキアゲハ
の幼虫もいました。
この休耕田で田んぼを再生すると同時に湧き水が出てたまって
いるところは、その環境を活かして水辺の観察ができるように
池を作ってビオトープにするのもよいのではということでした。