8月8日(土)安行小の校庭で天文教室を開きました。今回、コロナの影響で
夏休みが短くなったこともあり、夏休みの自由研究は選択になりました。その
なかで自由研究にチャレンジしようという「自由研究チャレンジャー」を募集
しました。今日は、その自由研究チャレンジャーのみなさんを対象に天文教室
を開きました。
講師は本校に今年、勤務されている久保田先生です。久保田先生は理科が専門
で、科学館勤務の経験もあります。専門は材料工学ということですが、ずっと
天文を趣味として続けてきたそうです。
見てください。久保田先生所有の2台の天体望遠鏡が安行小の校庭に設置され
ました。どちらも反射望遠鏡です。
この望遠鏡は北極を確認して、軸を合わせれば自動で星を追尾してくれると
いう天体望遠鏡です。この望遠鏡の重いの何の…運ぶだけで大変でした。
午後7時、自由研究チャレンジャーのみんなが校庭に集まってきました。
天文教室が始まりました。午後の7時をちょっとすぎたところです。どんどん暗く
なっていきます。
この古い望遠鏡はなんと45年前に久保田先生が中学生のときにお父さんから
買ってもらったそうです。この望遠鏡をきっかけに理科の道に進むことになり、
今の久保田先生があるそうです。45年前で…〇十万円もしたそうです…
はじめの説明が終わりました。ちょうど良い具合に暗くなってきました。しかし
この日はあいにくの曇り。雲が全体にうすくかかっていて、なかなか星が見え
ません…
午後7時ぐらいには人工衛星が肉眼で見えるそうです。星との区別は動いてい
るかどうかです。「ほんとかな?」という顔を空に向けながらさがしいると
「あった!」「動いている」「人工衛星だ!」
と歓声があがりました。まずは人工衛星観察となりました。
人工衛星を観察していると
「あ、星が見えた!」と子どもたちから声があがりました。
すぐに久保田先生が天体望遠鏡を合わせてくれました。
写真では…わかりませんが… 電柱の少し上にわずかに星が光っています。
木星です!
空には南に木星、そしてその少し左側に土星が見えているはずです。
木星自体が光っているわけではなく、太陽の光を反射して光っています。
その光が木星から地球に届くには光の速さでも40分もかかるそうです。
つまり、今見ている望遠鏡の木星の姿は40分前の木星というわけです。
この日、雲があり土星をみることはできませんでしたが、木星は見ることがで
きました。木星には4個の衛星があり、小さな望遠鏡でも天気がよければ見る
ことができます。
子どもたち、どきどきしながら台にのって天体望遠鏡をのぞきこみました。
「あった!これが木星…」
教科書は雑誌で見るのとは違って、こうやって外で、直接に天体望遠鏡で惑星を
見ると感動します。地球から80光分離れた遠くにある木星です。
子どもたちが見た後は、お母さん、お父さんたちも見てもらいました。
子どもたち以上に(?)もりあがっていました。
8月14日にはペルセウス座流星群を夜ふけに見ることができます。約50個
の流星を見ることができます。みなさん、見てみませんか!
8月22日(土)にも第2回天文教室を開きます。次回は月が中心となります。
楽しみですね!