8月6日に千葉県印西市の原山小学校と牛乳パックリサイクルについてOn-line
で授業交流をしました。原山小学校4年生と安行小学校の環境委員会の子ども
たちの間で行いました。
交流のなかで、改めて思ったのは安行小で「あたりまえ」になっている牛乳
パックリサイクルも日本の中ではあたりまえにはなっていないことです。
給食の学乳パックは本来、消費者側の学校が独自に処理しなくてはいけない
ものでした。しかし実際には、学校で処理するのが難しく、牛乳業者が引き
とるということが続けられてきました。本来は牛乳業者さんが引き取る場合は、
その処理費を学校側が負担しなくてはならないのです。これまでは業者さん
が無理をして無償で引き取ることが多かったようですが、それはルール違反
ということで日本中できなくなりました。
川口市も同じです。ただ川口市では先進的に15年前から牛乳パックリサイ
クルを進めてきました。安行小では古紙業者さんと、福祉施設、学校間で協
力しています。学校から出る牛乳パックにあわせて、古紙も出します。それ
を福祉施設の障害のある人や職員さんが回収をします。そこには仕事が生ま
れ賃金も払われます。また学校にはリサイクルしたトイレットペーパーが
もどってくるという仕組みです。
授業では、牛乳パックの開き方、洗い方を具体的に環境委員会の子どもたち
が伝えました。原山小学校側から「なるほど!」という声が聞こえたのは
嬉しかったです。
授業後、原山小学校から「かいしゅうくん」(牛乳パック回収箱)の設計
図を送ってほしいといお願いがきました。さっそくPTAと協力して「かい
しゅうくん」を全クラス分作るそうです。
そこで、設計図だけでなく、実物も作ってプレゼントすることにしました。
牛乳パックの回収にあたっては、この「かいしゅうくん」の役割が大きい
です。「かいしゅうくん」に牛乳パックを各クラスでそろえて入れてもらう
ことで、学校全体の回収が簡単になり、そして置き場所も狭くてすみます。
回収する福祉施設の方も「車で運ぶにはまとまっていて、とても便利です」
と喜ばれます。もしも、牛乳パックをそろえずにビニール袋にいれたら、
たくさんの袋が出て大変なことになるからです。(そういう学校もあるの
が現状です)
「かいしゅうくん」の作り方は簡単です。
1バイ4という木材を使います。
11cm×2 26cm×3に 切り出します。
止めるのは釘よりはビスが確実です。
床板にあらかじめ6本ビスを途中までとめます。
側板に床板をのせて、ボンドをぬってビスどめします。
後は、横に11cmの板をおなじようにとりつければ完成です。
印西市の原山小学校に送る「かいしゅうくん」が完成しました。
自由研究で「牛乳パックリサイクル」に取り組んでいる児童会の児童が手紙を
そえてくれました。
宅配で原山小学校に送りました。
添えられた手紙です。
原山小学校、印西市で牛乳パックリサイクルがひろがるといいですね。