7月18日(金)安行小学校では4年生がプログラミングに挑戦しました。3年
生での豆電球、回路の学習4年生での直列、並列、モーターカーづくりを発展さ
せて、今年度はプログラミングに挑戦してみました。講師は
埼玉大学教育学部野村準教授です。野村先生はロボット工学の専門家でもありま
す。野村先生は埼玉大学STEM教育研究センター長で、子どもたちといっしょに
「ロボットと未来研究会」を主宰し、ものづくりを中心とした新しい教育方法の
研究に取り組まれています。安行小学校には毎年、4年生の2学期の「総合的な
学習の時間」の「わたしたちの未来とロボット」の授業の講師として来ていただ
き、モーターカーを改造してのレスキューロボットづくりを通して、人間と科学
技術の共生について考える授業づくりをしてもらっています。
今日は4年生139名4クラスが3グループに分かれて、1時間目から6時間
目まで、2時間ずつ3こまの授業を野村先生にいていただきました。
「豆電球をコンピューターで光らせよう」という課題で授業が始まりました。
私たちの生活にはたくさんコンピュータが使われています。みんな来ている衣服
を洗ってくれている洗濯機も重さや汚れのセンサーを持ち、それをコンピューター
が判断して洗濯時間を調整しています。朝、登校時の信号機も車のごみぐあいを判
断して点滅しています。これもコンピューターの働きです。トイレに入るときに電
気がついたり、手を出すと水が出たり…これもコンピューターの働きです。みなさ
んの生活にはたくさんのコンピューターが使われています。今日はそのコンピュー
ターの動くしくみを学習しましょう。
コンピューターには5つの働きがあります。入力、計算、記憶(メモリー)、
制御、出力の5つです。どんなコンピューターにもこの5つの機能があります。
今日は、この鉛筆プログラマーという小さなコンピューターを使って豆電球を
つけていきます。大きさは手のひらに入るほどの大きさです。
この鉛筆プログラマとういコンピューターに「豆電球をつけて」としゃべ
っても豆電球は光りません。友達にきちんと「電気をつけて」と言葉で伝え
るように、コンピューターに言葉で伝える必要があります。コンピューター
に何をするかを伝える言葉がプログラミングです。
鉛筆プログラマーを使って、豆電球がつくようにコンピューターにプロ
グラミングしていきます。まずは電池ボックスに電池をいれ、回路を作って
いきます。豆電球はワニ口クリップでつなぎます。
電池マークのところに電池のプラグを差し込み、OUT1に豆電球のプラグを刺し
こみました。
配線は完了です。
まずは、豆電球をつけるというプログラミングです。鉛筆プログラマーの基盤
を鉛筆でこすって通電させる(黒)、逆にそのままで通電させない(白)とい
う作業をしてコンピューターに命令を伝えます。
コード表を見ながら、どう黒と白をぬるのかプラグラミングの確認です。
プログラミングの下書きを確認して、鉛筆プログラマー書き込んでいき
ます。
鉛筆の炭素は電気を通します。鉛筆のしんが端子と端子をつなぐと上の
LDEが赤く光って確認することができます。次は、電源を入れなおして
Sボタンを押すとスイッチが入ります。プログラミングがあっていれば
豆電球が光るはずです。スイッチを入れると、子どもたちから
「ついた、ついた!」という歓声の声があがりました。
豆電球をつけるプログラミングに大成功!
つぎは、豆電球を点滅させるプログラミングに挑戦しました。
この豆電球をつけたり、消したりする命令をコンピューターに鉛筆プログラマー
でプログラミングです。これは、さっきよりもずっとむずかしいですね。
コード表を見ながら、子どもたちは手探りでプログラミングしていきました。
そして… 豆電球が…
豆電球の点滅も大成功!
野村先生が豆電球を2つつなげたプログラミングを見せてくれました。
みんな興味深々。「こんなことまで、できるんだあ」とびっくりしていました。
豆電球ではなく、これをモーターカーにつなぐと走ったり、止まったりと車を
動かすことできます。
子どもたちはすごいですね。もう自分で考えて、プログラミングを工夫して車も
動かす子も出てきました。今日が、初めてのプログラミング体験です。安行小の
子どもたちが、この鉛筆プログラマーを使って、どんなふうにプログラミングを
するか楽しみにしていてください。