安行小ホタルプロジェクト

   こどもホタレンジャー
   (ホタル飼育の活動)が始まりました!



 安行小学校では、10年以上前から、地域の協力を得てホタル飼育にとりくんできまし
た。5,6年生が総合の授業の時間に取り組んできました。
 今年、安行小こどもエコクラブができたこともあり、地域の専門家の支援をいただきな
がらエコクラブの子どもたちが1年間を通してホタルを育てていきます。学校で、家で育
てていきながら、総合の授業でもホタル飼育や観察を取り上げていきます。

2013年は7月14日(日)にホタルの夕べを学校ビオトープで行いました。
来年の夏は、子どもたちが育ててホタルを学校ビオトープだけでなく、学校となりの
安行原自然の森公園(平岡山)でできたらいいなと考えています。

こどもホタレンジャーの活躍をどうぞ、楽しみに、また応援してください。


  2013 7月14日 ホタルの夕べ

平成25年度

 第1回 安行小 こどもホタレンジャー 集合! 8月24日(土
   

安行小学校のホタレンジャーが集まりました。
8月24日(土)午後1時です。
安行にお住まいの「ほたる博士、ほたる飼育名人」
の田中さんに来ていただきました。
みんな1人ずつ自己紹介をしました。
さっそく田中さんにホタルの幼虫を見せてもらいまし
た。
「このホタルは生まれて一ヶ月ぐらいたっています。」
「ホタルは何匹いると思いますか?」
「これでね… 1700匹はいるんですよ。」
子どもたちは1700と聞いて、もうびっくりぎょうてん!
スポイトを使って、ホタルの幼虫をいためないように
水といっしょにすいあげて入れ物うつして観察しまし
た。
スポイトの使い方を全員が教わりました。
水がえをしたときに、流れてしまった幼虫を助けるに
はこのスポイトが必要です。
水が汚れたら、こまめに水をかえてあげてくださいね。
ホタルはヘイケボタルです。エサはカワニナやタニシ
です。
手に入りやすいのはタニシですね。
小さいタニシのふたをピンセットでとって、水そうに入れ
てあげます。あるいは大きいタニシだと割って小さくし
てあげます。はらわたの部分は水がにごりやすいので
そこはとってあげてもよいそうです。
次はタニシさがしです。タニシはよく田んぼは水路に
います。安行小学校の田んぼにもタニシがたくさん
います。さっそく田んぼに手をのばしてタニシとり!
女の子はおっかなびっくり手を出していました。
男子はもう平気という顔で、どんどん採っていました。
タニシが少ない人には田中さんがプレゼントをして
くれました。
入れ物に水を半分ぐらい入れ、タニシもつかまえて、
最後にホタルの幼虫をもらいました。
1人30匹ぐらいです。今日は8人集まりましたから
30×8で…これだけでも240匹になります。
こどもホタレンジャーのメンバーは家に持ち帰って
育てます。タニシのエサは学校の田んぼにとりにき
てください。もちろん他の田んぼや水路でさがしてき
てもかまいません。
最後に「こどもホタレンジャー」たちと田中さんとで記念
写真をとりました。これから約9ヶ月育てていきます。
もちろん学校でも育てています。
来年の夏、みんなのホタルを放しましょう!
みなさん知ってますか?
ホタルは幼虫から光っています。この幼虫もまだ小さい
けれど夜には光ります。夜…静かにのぞいてみてくださ
い。


 26年度 ホタル飼育のとりくみ


 安行小学校には毎年、安行在住の田中さんにホタルの先生で来ていただいています。今年も、エコクラブは
もちろん6年生が総合の学習「安行のまちづくりプロジェクト」のなかでホタル飼育に取り組んでいます。

 5月9日(金) 6年生が田中先生を学校にお迎えして、
              ホタル飼育のお話を聞きました

6年生学年みんなでホタルの学習をしました。
安行は台地と低地があります。ですから台地林もあり
低地林もあり、斜面林もありと植物も生物も豊かなと
ころでした。斜面からはわき水が豊富に流れでてい
ました。水がきれいな頃はたくさんホタルが飛んでいた
そうです。
ホタルが生きるためには、ホタルのエサになる生き物
がすめなければなりません。ホタルのエサはカワニナ
やタニシです。最近は田んぼも見なくなりました。カワニ
ナはもちろん、タニシもへりました。
子どもたちはタニシを見て「これが…ホタルのエサな
んだあ…」と驚いていました。
安行小学校では田んぼを作り、タニシを育てています。
田中さんはもう10年以上も前からホタル飼育にとり
くんでいます。安行にもう一度ホタルがすめるような
美しい自然環境をとりもどしたい…、子どもたちにホタ
ルの美しさを知ってもらい、自然を大切にする心を大
切にしてほしい…という願いで続けてこられました。
この水槽はホタルの幼虫が成虫になる前さなぎになる
ための床です。ホタルは幼虫時代は水の中ですが、や
がて上陸して土のなかで土繭を作り、さなぎとなり、や
がて成虫となります。この床の中にはすでに300匹の
幼虫が土繭をつくっています。
田中さんからホタルの幼虫を見せていただきました。
ホタルは成虫だけでなく、幼虫も光ります。
幼虫を傷つけないように、先を切って太くしたスポイトで
水といっしょにホタルをすいとります。この方法は田中
さんが自ら考案した方法です。


5月11日(日) 安行小こどもエコクラブで
     安行原自然の森公園にホタルの幼虫を放虫しました

最後にホタル博士の田中さんに来ていただき、ホタル
のお話を聞きました。
これがホタルの幼虫です。
ホタルはもうすぐ陸にあがって土まゆをつくります。
やがて1ヶ月もすると成虫になります。
田中さんからホタルをもらって放流することにしました。
ここで、みんな大きくなるんだよ! あと一ヶ月したら、みんなに光ったすがたを見せて
くださいね。



 6年生 ホタル飼育に挑戦


 田中さんのお話を聞いた後、さっそく6年生がホタル飼育に取り組みました。

理科室の奥にホタルの飼育場を作りました。 水槽から取り出しているのはタニシです。
ピンセットでタニシのふたをとります。そこにホタルが
入りこみ、タニシの体液を吸い取るようです。
ちょっとかわいそうですが…
はじめはおっかなびっくりだったピンセットも使い方
を覚えて上手になりました。
ふたをとったタニシをホタルの幼虫のエサとして箱
に入れていきました。幼虫はまだよくエサを食べてい
ます。食べなくなると上陸が始まります。
6年生は4クラスあります。1クラス1箱ずつ育てて
います。1箱にはいっている幼虫の数は…何と
200匹です!ですからぜんぶで800匹いることに
なります。


 5月26日(月)    ホタルが飛びました


300匹の幼虫が土繭を作っている床です。約3週間
ぐらいたって、そろそろ成虫が出てきました。見ると
たくさんいます!
夜8時頃、暗くして写真を写してみました。
暗くてシャッタースピードが遅いので、ホタルの軌跡
が移っています。
4,50のホタルが出ています。
夜、職員室からたくさんの先生が見にいらっしゃい
ました。
ホタルがこんなにまばゆいばかりに光るなんて
とどの先生も驚いていました。
写真クリック動画


  5月27日(火)ホタルのオスとメス  卵とり

毎日のように田中さんは学校に来て、子どもたちに
ホタル飼育の方法を教えていただきました。
今日は校長先生、先生達が教わっています。
成虫になったホタルは床からミズゴケの入った飼育
箱に移します。このなかでオスとメスが交尾をして卵
を産みます。床では赤玉土が下にあるので卵をとる
ことがむずかしいので、ミズゴケだけの飼育箱に移し
ます。
一つ一つの方法が田中さんが試行錯誤して考えた
方法です。
このピンセット一つとっても、田中さんのオリジナルで
す。ホタルをいためないように柔らかいピンセットに
なっています。
ホタルは光る発行器が2本あるのがオス。
1本がメスです。線のようになっているので、裏がえ
して見るとすぐにわかります。オスはメスをさがして
飛んでいきますが、メスはあまり動きません。
最後に霧吹きで水をかけてあげます。
ホタルの成虫は何も食べることはありません。
水だけを飲むだけです。
300匹入れた床から成虫になった数です。
田中さんはいつもこのようにきちんとデータをとり記録
しています。
観察カップに入ったホタルです。
最初出てくるのはほとんどがオスです。やがて遅れて
メスが出てきます。


5月29日(木)  ホタル飼育 成虫を集める

25分休み、田中さんにピンセットを使って、成虫を
とる方法を教えてもらいました。
強く力を入れすぎると、ホタルがきずついてしまい
ます。
やさしく、そっと 力かげんが大切です。 みんな真剣にホタルの成虫をさがしています。
ミズゴケの下にはたくさんのさなぎがあります。 さなぎをいためないようにして、成虫だけをとります。
みんな真剣です。 やっと…とれた!
田中さんの手つきを見ながら、みんなで勉強しまし
た。
そこへ、安行行こどもエコクラブのホタレンジャー
がやってきました。3年生です。昨年の夏からずっと
幼虫の世話をしてきました。根気とやさしと、観察力
が必要です。
田中さんから 「よく、大切に育ててくれたね。ありと
う。立派だよ」とほめてもらいました。
ホタレンジャーのみなさんには赤玉土の上にミズゴケ
をしいて、ホタルが上陸する準備をしてもらいました。


5月29日(木) 「蚊帳(かや)」を作って、ホタルを鑑賞してみました

学校にある一番床から、たくさんのホタルの成虫が
出てきました。そこで、これまで夢の一つであった
「ホタルを蚊帳(かや)に入れて、子どもたちに遊んで
もらう」ことを実行することにしてみました!
ホームセンターから寒冷紗という黒いネットを購入。
しかし、どうやって蚊帳を作るか悩んでいました。そこ
にPTA会長の金杉さんが「簡単にできるテントを持って
いるけれど、そこにつなげてみたらどうかな?」
という明暗を出してくれました。
さっそく金杉PTA会長さんは家までもどってテントを
持ってきてくれました。そして、先生方でネットをは
って蚊帳のできあがりです。
その日の夜、試験的にホタル鑑賞会を行ってみま
した。
子どもたちは蚊帳のなかに入ってホタルを見ていま
す。
ホタルの美しさをカメラではとらえきれません。
子どもたちが「わあ…きれいだね…」と感動している
様子を、田中さんはにこにこして見守っていました。
ほたるを初めて見る子もたくさんいました。
フラッシュをたくと…こんな感じです(失礼!) ホタルを手にのせて、その美しさにみんな時間を忘れ
て見とれていました。



 ホタルの飼育の道具説明

 理科室の奥に設置してあるホタルの飼育の様子を説明します。ホタル飼育に取り組む方は参考になると
思います。

記録メモです。下の床に、2014年4月19日
300匹の幼虫を入れました。
このうち、いくつか成虫となってかえるでしょう。
これは田中さんがつけている、日々のメモです。
貴重な記録です。
これが床です。ここで幼虫は土繭をつくりさなぎに
なります。下は赤玉土で上には水苔がしいてあり
ます。
これは幼虫の飼育箱です。発砲スチロールの箱で
す。虫が入らないように網が取り付けてあります。
フタを開けると、中にはエサのタニシが入っています。
そしてエアーポンプが入っています。ホタルの幼虫に
酸素を供給しています。
この水槽にはホタルのエサになるタニシが入ってい
ます。右がわはスポイトとピンセットです。スポイトは
先が切ってあり太くなっています。水と一緒に幼虫
をすいとることができ、タニシをきずつけません。
ピンセットはタニシにフタをとるための道具です。
フタをとってホタルにあげます。
これは大きな床です。中にいる幼虫が自分で上陸し
てさなぎになるようにしてみました。
これはためおきの水です。初めは田中さんがわき水
を用意してくれました。
下は成虫をいれるかごです。かごにはミズゴケが
入っています。毎日、乾燥しすぎないように水を霧吹
きでかけます。
この床にも毎日霧吹きをかけて乾燥しないようにし
ています。
これは大きな床用の網です。寒冷紗の黒いネットで
作成しました。
昼間は明るすぎるので、ネットを二重にしておいて
います。


6月4日(水)
  6年生がホタルの幼虫をすべて床に移しました

さすが6年生。ホタルの飼育を積極的に進めてい
ます。
スポイトの使い方も上手になりました。
今日は、幼虫をすべて大きな床に移すことにしました。 ていねいに1匹ずつ移していきました。
タニシのからに入って隠れているホタルの幼虫もいま
す。慎重に慎重に…
ホタルの幼虫をすべて床に移しました。
あと、約一ヶ月でホタルが成虫になります。


 4月29日(火)に田中さんが床にいれた幼虫が成虫にかえった数のグラフ

   幼虫は300匹いれました。かえった成虫は250匹になりました。

                           5月27日〜6月7日までの かえった成虫の数

 
5月27日 65
5月28日 35
5月29日 24
5月30日 20
5月31日 20
6月1日 20
6月2日 31
6月3日 13
6月4日 13
6月5日 3
6月6日 3
6月7日 3
 



                 オス(青) メス(赤)の内訳の数のグラフ
                *5月30日から6月1日までは内訳の記録がぬけてしまいました

 
オス メス 合計
5月27日 61 4 65
5月28日 29 6 35
5月29日 19 5 24
6月2日 18 13 31
6月3日 8 5 13
6月4日 2 11 13
 

  

6月10日(月) ホタレンジャー 
     飼育箱にミズゴケを入れて、
        ホタルをはなしホタルを鑑賞します

 安行小こどもエコクラブのホタレンジャーたちです。
どのメンバーもホタルが成虫になり、夜はホタルの
光を楽しんでいます。
 しかし、そのままではホタルが卵を産んだ後に卵
からかえった幼虫をとることがむずかしくなります。
そこで、ホタルの幼虫を入れた箱から赤玉土をとり
だします。そしてミズゴケだけを入れてあげて、ホタル
を飼います。成虫のホタルはエサは食べません。水
だけを飲んでいます。成虫になってから1,2週間の
寿命です。その間に卵を産みます。
ホタルが死んでしまったらミズゴケの中に産まれた卵
から幼虫が産まれるまで待ち、幼虫をとります。
この作業が最もホタル飼育で難しいところです。


6月14日   「ホタル鑑賞会」実施


 6月14日(土)「6年生」と「安行小こどもエコクラブ」「おやじの会」,で協力して、ホタル鑑賞会を行いました。
 場所は安行原自然の森公園でした。昨年は学校ビオトープでホタル鑑賞会を行いましたが、今年は公園
課の許可をいただき安行原自然の森公園で行いました。
 予想を超えるたくさんの参加者がありました。400名は超える参加でした。公園に入りきれないほどの人
で近隣の方々にはご迷惑をおかけしたことと思います。大変、申し訳ありませんでした。今後、運営にあた
っては細心の注意を払っていきます。

この日、JCN埼玉のテレビ取材が入りました。
ホタレンジャーの子どもたちにインタビューもありま
した。
カメラでホタルをアップで撮影しています。
学校で育てたホタルを安行原自然の森公園に運び
ました。
虫かごの中には50匹以上のホタルの成虫がいま
す。
ホタル鑑賞会の写真は、光がなく残念ながら写せ
ませんでした。会場には400名を超えるようなたく
さんの人が来てくれました。

ホタル鑑賞会を終えて、埼玉新聞社から記者さんが
取材に来てくれました。ホタルの世話をした6年生が
インタビューにしっかりと答えていました。

 

安行小のホタルの取り組みが埼玉新聞に掲載されました


 



 安行小のホタルプロジェクトが
     JCN埼玉テレビで紹介されました

 6月20日(金)


 6月20日にJCN埼玉テレビで安行小のホタルの取り組みが紹介されました。
 6月14日のホタル鑑賞会の様子とあわせて、生放送でスタジオにも安行小の子どもたちが
出演しました。

 JCOMのテレビ放映については、JCOM川口・戸田とJCOM埼玉東で、まったく番組時間が違います
学校メール配信で、何回か放映時間をお知らせしましたが、行き違いがあり申し訳ありませでした。

安行小の子どもたちがJCOMに到着。
場所は川口市並木です。並木小学校のすぐ横に
スタジオがあります。
中には入るには、何回も鍵を開けて入りました。
セキュリティーがとても厳しそうでした。スタッフと
番組の打ち合わせを行いました。
一通り終わったところで、女性アナウンサーに来て
いただき流れを確認しました。
スタジオの座席も決め、ほぼ内容の打ち合わせが
終わりました。
ここがJCOMのスタジオです。 こちらはスタジオの裏の操作室です。モニターが
たくさん並んでいました。
本番を終えて、ほっとした後です。
みんなで記念写真をとらせていただきました。
JCOM前でもう一度記念写真。
みなさんおつかれさまでした。



ホタルの卵から幼虫がうまれました 7月5日(土)

 ホタルが成虫になってから約1週間から10日間ぐらいすると、ホタルは光らなくなります。
成虫は生きている時間が短いです。その間エサを食べるわけでもなく、ただ水だけをとるだけです。
オスとメスが交尾をして、やがて卵を産み、しばらくすると死んでしまいます。しかし新しい命は卵に
うけつがれているわけです。
 この卵が早いものは幼虫になりました。

ホタルの卵からかえった幼虫を取りにホタル飼育
名人の田中さんが学校理科室にやってきてくれま
した。
子どもたちが成虫の光を楽しんだ虫かごを手にして
います。もう成虫は死んでしまいました。しかしミズゴ
ケには卵が生みつけられているはずです。
今日は卵からかえった小さな幼虫を見つけます。 卵や小さな幼虫のいるミズゴケをカゴにいれます。
下には小さな網の目のネットをしきました。
下の受け皿をおいて水をかけていきます。 すると水といっしょに小さな幼虫が下に流れ落ちる
というわけです。
この作業を繰り返して、幼虫をたくさんとることがで
きました。
水が汚れた場合の取り替えかたを田中さんが教えて
くれました。
エアーストーンを逆に使って水を吸い出します。 そしてエアーストーンについた幼虫を上から水をか
けて洗い流し下に集めます。
たくさんの幼虫がいますね。 幼虫のエサはタニシです。タニシは学校の田んぼ
からとってきます。
今年田んぼを3つに増やしました。5年生も田んぼを
作りました。
田んぼにはメダカや…そうタニシもたくさんいます。
これがタニシです。タニシをわって肉の部分を小さく
してあげます。
これが幼虫です。小さなゴミかな?と思うぐらい小さい
です。よく見ると、ちゃんと動いています。
写真クリック動画 タニシと大きさを比べてください。