開校記念日によせて ー子どもたちからの手紙ー①

12月1日(火)は安行小学校の開校記念日でした。今年で147周年になりました。

安行小学校が147回目のお誕生日を迎えたということで、朝の放送で池田校長先生

が「安行小があってありがとう」というテーマでお話をしました。

「安行小があってくれてありがとう」

    ―開校記念日によせて― 

          安行小学校長 池田 光伸

 

 おはようございます。

 今日は、安行小にとって、とても大切な日ですが、なんだか分かりますか。

そうです。今日は、安行小の誕生日です。明治6年12月1日に開校しました。

今年で147歳です。

 では、ここで、ある1年生のお手紙を紹介しますね。「安行小学校があって

 ありがとうございます。」この一つの文だけなんだけど、皆さんは、どうして

「ありがとう」なんだと思いますか?

 ちなみに、このお手紙は、6月に書かれたものです。

校長先生も不思議に思ったので、手紙を書いた子に聞いてみました。そうしたら、

こんなことを教えてくれました。

「4月と5月は学校がお休みだったから、6月に、やっと学校に入らせてもらって、

ありがとう。学校に来られるようになって、ありがとう。先生たちが優しい安行小

に来られて、嬉しい。」そんな気持ちのこもった「ありがとう」だそうです。

 校長先生は、まだ、学校に入ったばかりの1年生が、こんなあったかい気持ちで、

こんなにいい手紙を書けるんだと思って、とっても感動しました。

 今年の4月と5月は、ずっとお家で過ごさなければならなかったもんね。皆さんも、

友達や先生に会えず、特に1年生は、入学式もできないで、ずっと学校が始まる日を

楽しみに待っていたんですよね。でも、この安行小も、きっと、早く、子ども達の笑

顔に会いたいなあと思いながら、みんなが学校に来る日のことをずっと待っていたん

だと思いますよ。だって、先生たちもそうでしたから。

 さて、皆さんは、安行小のどんな所が好きですか?

校長先生は、安行小の魅力を探している中で、あるものを見つけました。それは、安行

小が100歳だった時の記念の石碑です。石碑とは、大きな石に字が彫ってあるものです。

どこにあるか分かりますか?ヒントは、校庭のどこかです。

 ぜひ、探してみてください。

 いったい、何て書かれていると思いますか?そして、どんな思いが込められているの

でしょうか。簡単にいうと「みんな、仲良くしましょう」というメッセージの言葉です。

今日の学校だよりに書きましたから、先生やお家の人と確認してくださいね。

 また、校長先生は、安行小の100歳をお祝いした記念誌も読みました。今から約50

年前のものです。この時、初めて体育館ができたそうです。それまでは、体育は、校庭で

しかできなかったんですね。

「雨の日でも、体育館でドッジボールなどができるようになって嬉しいです。」と当時の

2年生が作文に書いていました。

 それ以外で一番書かれていたのは、何だと思いますか?

 では、当時の3年生の作文を紹介するので、何だか考えてみてください。

 安行小の門のすぐ横に、ずしんと太いみきをおろし、空に向かって生えている。

 夏は葉がいっぱいしげっているから、すずしくしてくれる。

 どうですか?もう分かったでしょう。では、最後の文を読みますね。

「なんだか、くすのきが、とても勇ましく見える。」

 そうです。くすのきのことを書いた作文がとてもたくさんあったんです。

くすのきは、ずっと昔から、子ども達のことを見守ってくれていたんですね。

安行小は、あと3年で150歳です。今日の開校記念日を節目に、大好きな

安行小に感謝しながら、もっともっと大切にして、みんなの力で、ますます

良い学校にしていきましょう。

お話を終わります。