「ふるさとの森」見学 6年生 安行の自然と歴史(4月24日)

4月24日(水)安行小学校の6年生が「ふるさとの森」を見学しました。

ふるさとの森は地域のボラティア団体「安行みどりのまちづくり協議会」が守り

育てています。安行に残された貴重な斜面林の保全の活動をしています。

ふるさとの森は「一輪草まつり」でも有名です。川口市の天然記念物ともなっています。

その一輪草を発見した西川先生から安行の自然についてお話を聞きました。

安行中学校の裏から、急坂をくだってふるさとの森に入りました。大昔はこの下

まで海がきていました。台地の上から一気に斜面を下り、低地におりてきたという

わけです。この地形について詳しくお話を聞きました。

台地の降り注いだ雨が地面にしみこみ、やがて湧水(わきみず)となって出てき

ます。安行にはわき水が多い理由がこの地形です。ふるさとの森の下には泥炭層が

あり、その上からわき水がでてきています。

ここがわき水が出ているところです。触ると冷たいです。

わき水は水温が一年を通して一定なので、夏は冷たく、冬はあたたかく感じます。

台地林、斜面林、低地林があり、わき水があるので植物だけでなく、生き物の豊か

です。ふるさとの森にはサワガニ、オニヤンマもいます。サワガニがいると聞いて

子どもたちはびっくりしていました。

下の池にはヒキガエルはもちろん、安行小で育てているアカガエルも育っています。

ふるさとの森から、水のまわり暮らした昔の人々の様子も想像できます。

ふるさとの森の一角の「万葉植物苑」です。万葉集に出てくるたくさんの植物が植

えられています。

一輪草の自生地です。今年は、一輪草の数が少なくて心配しているそうです。

昔の馬つなぎ場です。荷物を背負って坂を下ってきた馬をここでつないて休ませた

ということです。

ふるさとの森では、この水路でホタルを育てています。

昔は安行にたくさんホタルがいたことを知りました。今は、ふるさとの森で

ホタルを保護して育てています。

ホタルの幼虫も見せていただきました。

タニシをえさにして育っているヘイケボタルの幼虫です。

無事、たくさんのホタルが育ち、このふるさとの森で飛び立って光ってほしい

ものです。